副業エンジニアの人数と交わした契約
――まずはMellowの事業概要を教えていただけますか。
森口拓也氏(以下、森口):オフィスビルを中心とした空間と、フードトラックのような移動型の販売店舗をマッチングするプラットフォーム事業を展開しています。マッチングプラットフォームの運営だけでなく、フードトラックの事業者に対する集客の支援や経営のアドバイスなど、開業から商売が成り立つまでをトータルでサポートしているのが特徴です。
――森岡さんは普段どんなお仕事をされていますか?
森岡翔大氏(以下、森岡):Mellowの正社員として、システム開発全般を担当しています。副業エンジニアの方とのやりとりをメインで行っているのも私です。
――保坂さんは本業をお持ちということですが、本業でのお仕事とMellowでのお仕事について、それぞれ教えてください。
保坂駿氏(以下、保坂):本業は大手人材系企業で、オフショアの開発体制を社内に移管するなど、プロジェクトマネージャーのような仕事をしています。Mellowでは、Androidアプリの要件定義や開発を担当しています。
――Mellowにはエンジニアが何人くらいいらっしゃって、そのうち何人が副業ですか?
森岡:明確に分けるのは難しいのですが、エンジニアの中で副業は5人、フリーランスが5人、正社員が3人という構成です。副業の人の稼働時間は月15時間〜40時間ですね。
――副業エンジニアの方とは、どのような業務内容で、どんな契約を締結されていますか。
森岡:保坂さんを含む3名にモバイルアプリの開発をお願いしていて、残り2名には基幹システムの開発をお願いしています。契約内容は人によってまちまちですね。
森口:基本的には業務委託契約ですが、報酬を月額で固定にするのか、時間によって従量課金にするのかは、社内で議論になるところです。企業としては、働いていただいた分だけ払いたいという発想になりがちですが、従量課金にしていると「それって、みなし雇用じゃないの?」とか「アルバイトとどう違うの?」といった問題が生じてしまうんですよね。なので、リスク管理の観点から、なるべく月額で固定の契約に持っていくようにしています。その上で、「今月は調子が良くて、たくさん働いちゃった」ということがあれば、都度相談しようと。
――副業エンジニアに対して、だいたいどれくらいの報酬を払っていますか。
森口:かなり幅がありますが、3万円〜90万円くらいですね。