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インタビュー | 新領域への挑戦

労務支援のSmartHRがエンゲージメントサーベイサービスをリリース、その機能・狙いとは


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 クラウド人事労務ソフト「SmartHR」で知られる株式会社SmartHRは9月24日、新たなサービスとして、従業員エンゲージメントを正確に測定する「従業員サーベイ」をリリースした。SmartHRとしては、人事労務管理・手続きの効率化という従来のフィールドから一歩踏み出し、人事や組織運営のフィールドに進出した形だ。なぜ、同社はエンゲージメントサーベイという新領域に乗り出したのだろうか。従業員サーベイの特徴などと合わせて、プロジェクトのリーダーである同社 重松裕三氏に伺った。

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人事データベースを活用して従業員のモチベーションを高める

――「従業員サーベイ」とは、どのようなサービスなのでしょう?

 弊社のSmartHRは、入退社や社会保険などの役所に届ける各種手続きを電子化して、人事労務管理担当者の業務を効率化し、負荷を減らすことを目的に開発されたサービスです。結婚して名前が変わったり、子供が生まれたりしたときに必要な手続きもすべて、SmartHRの中で行えます。この結果、SmartHRを運用していくほどに、社員に関する最新の情報がどんどん蓄積されていきます。いわゆる人事データベースが構築されるわけです。

 この貴重なデータを活用して、お客様の役に立つサービスを開発したい。そう考えて開発したサービスの第1弾が、2019年にリリースした「分析レポート」です。これを使うと、どの店舗に何人、何歳の人がいて、退職率が何%といったことがすぐに分かるようになります。その後、世の中的にもますます自社内のデータを積極的に活用する動きが活発化してきたのを受けて、第2弾として開発したサービスが、従業員エンゲージメントを正確に測定する「従業員サーベイ」です。

重松 裕三氏
重松 裕三(しげまつ ゆうぞう)氏
株式会社SmartHR Product Marketing Manager(PMM)
新卒で入社したコンシューマー向けプロダクトを開発する企業で、プロダクトマネージャーとして新規事業の立ち上げを複数手がける。ピープルマネジメントや採用・評価、コアコンピタンス設定や育成方針等を設計。2019年SmartHRへ入社。現在は「SmartHR」の機能開発に加え、人事データを活用し組織の力を向上させるサービスの企画開発を行う。

――分析レポートでかなりの手応えがあったのですね。

 それもありますし、何よりお客様の側からのニーズが追い風になりました。SmartHRのユーザー企業に伺った際、人事労務の担当者の方から「SmartHRを導入したら、今まで煩雑だった仕事が非常に効率化できた。ここで生まれた時間の余裕を使って、より生産性の高い仕事に取り組みたいと考えている」と言われました。

 このお客様は、従業員がいかにポジティブに働ける環境を作るか=従業員満足度を高めていくかを以前から考えておられたのです。そこを支援できるサービスを当社が提供することで、人事労務という従来は事務処理主体の業務を、従業員全体のモチベーションを支える仕事に変えるお手伝いができるのではと思いました。

――人事労務管理の効率化を中心にしてきたSmartHRのサービスに広がりを与える点でも、従業員サーベイは画期的です。

 開発に先立って実施したマーケット調査では、いわゆるエンゲージメント市場の領域が急速に広がっていることが分かりました。ある調査では、2022年度には100億円くらいのマーケット規模に達するとの予想もあります。ここに新しいサービスを投入すれば、大いに成長の可能性があるとの期待もありました。

 また、SmartHR本体がいま急速に伸びているので、それを加速するサービスを作りたいという思惑もありました。その点で従業員サーベイは市場の期待感も大きく、お客様にも私たちにも恩恵があると確信して、開発を決めたのです。

 先ほども述べましたように、SmartHRのようなSaaSを運用していると、必然的にデータはたまってきます。そのため、そのデータを活用する構想は以前からありました。そこでSmartHRをプラットフォーム化して、他のサービスと連携しながらデータをSmartHR上に集約・活用するアイデアを練っていたのですが、それがこの1~2年のタイミングで動き出した感じです。

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この記事の著者

工藤 淳(オフィスローグ)(クドウ アツシ)

出版社や制作会社勤務の後、2003年にオフィスローグとして独立。もともと文系ながら、なぜか現在はICTビジネスライター/編集者として営業中。 得意分野はエンタープライズ系ソリューションの導入事例からタイアップなど広告系、書籍まで幅広く。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

市古 明典(HRzine編集長)(イチゴ アキノリ)

1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、2017年7月にエンジニアの人事を...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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