動画でのコミュニケーションで従業員エンゲージメントの復活を
こうしてFEEL CONNECTIONの社内動画はかなり見られているというが、はたしてその効果は具体的に出ているのだろうか。
同社では、配信後にどの動画が何回、何人に閲覧されているか、そして、ある動画を見た人の中で、別の動画をどれくらいの割合で見るのかなどを集計。また、実際に社員アンケートやヒアリングを行い、「どのようにしたら見やすいのか」「どのタイミングで見ているのか」などを聞き、定性的な評価としている。
磯田氏は「そうした声や評価を反映させて動画を作成している。飽きられないように、興味を持ってもらえるように。その試行錯誤が伝わってか、配信している動画の視聴率が上がり、従業員エンゲージメント自体も上がってきたように感じる」と語った。
世の中の実勢は真逆だ。大野氏は「一般的にコロナ禍によって会社への帰属意識が落ちている」といい、70%の従業員が会社へのエンゲージメントを毎年低下させていること、44%の従業員は複雑なイントラによりエンゲージメントを低下させていること、そして46%のコミュニケーションリーダーは情報伝達に課題を感じていることを紹介した。
さらに、「専用のデスクトップPCを所有していないデスクレスワーカーは全労働力の80%を占め、特に小売業界においては世界で4億9700万人になるといわれているが、そこに対して全情報システム予算の1%しか使用されていない」と指摘。「そうした従業員一人ひとりに対するコミュニケーションをどうするか。そこに動画という、的確な情報を伝え、感情に訴え、人と人との結び付きを強くしてくれる手法をとることで、従業員エンゲージメントを高めることが可能になるのではないか」と語った。
そして、従業員との距離を縮めるアプリとしてBrightcove Engageを改めて紹介し、「アプリはもちろんPCでも閲覧が可能となっている。ワンストップでの提供がかなうので、ぜひ興味がある方は問い合わせをしてほしい」と語り、まとめの言葉とした。