「算額」とは、和算の(多くは図形に関する)問題を解いた和算家が、その問題(と解き方)を書き、社寺に奉納した絵馬のこと。問題が解けた喜びを神仏に感謝したり、学業成就を祈願する風習として親しまれてきたものだという。和算とは、中国の古代算法の流れを受け、とりわけ江戸時代に発達した数学(幾何学)を指し、明治時代に西洋数学(洋算)が主流となるまで広く使われていた。
日本数学検定協会は、算額を現代に甦らせ、平成27年(2015年)から1月23日を「算額文化を広める日」と定め、数学の問題が書かれた絵馬を奈良の東大寺に奉納しており、その問題に対する解答(奉納解答)を募集している。
毎年2つの問題が出題されているが、すべての問題が東大寺と関連がある内容となっており、そのうち1題は東大寺の大仏に関する問題が用意されている。過去の問題と解答はこちらから確認できる。
奉納解答の締め切りは7月31日(月)13:00まで。解答は1問のみ、2問すべて、どちらも応募可能。優秀な解答は9月1日(金)にWebサイトにて公開され、優秀解答者には賞品として「数検オリジナル図書カード5000円分」が贈呈される。
解法は1つではないかつ、優秀な解答は、問題をどう考えたのか、考え方がポイントになるとのことなので、考える喜びや問題を解く楽しさを味わいながら、腕試ししてみてはいかがだろう。