パーソルキャリアは、20~50代の女性管理職を対象に意識調査を実施し、その結果を発表した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 対象者:20~50代の女性管理職
- 回答人数:151名
- 調査手法:インターネット調査
- 調査期間:2022年3月18日~3月22日
実際に「管理職になってよかったと思う」と回答した人は約6割
管理職になった女性に「管理職になってよかったと思いますか」と尋ねたところ、「そう思う」「まあそう思う」という回答が合わせて57%だった。
管理職になってよかったことは、「自身の成長に繋がった」という回答が最多
管理職になってよかったと回答した人に、「管理職になってよかったと思うことについて教えてください」と質問したところ、「自身の成長に繋がった」と回答した人が36.0%と最も多く、次いで「自分の裁量でできる仕事が増えた」「給与が上がった」と続いた。
管理職のオファーを受けた際、「職務を全うできる自信がなかった」と回答した人は半数以上
一方、管理職全員に「管理職へのオファーを受けた際、職務を全うできる自信がありましたか」と尋ねたところ、「あまりなかった」「まったくなかった」という回答が合わせて51%だった。上述図①のとおり、管理職になった女性のうち、約6割の人が管理職になってよかったと感じているものの、最初から自信があって管理職になっているわけではないということが分かった。
管理職のオファーを承諾する前、「不安や悩みがあった」と回答した人は6割以上
管理職全員に「管理職のオファーを承諾する前に、不安や悩みはありましたか」と尋ねたところ、「あった」「ややあった」という回答が合わせて62.9%だった。約6割の人が、不安や悩みを抱えつつも管理職になる決断をしていたことが分かる。
管理職のオファーを承諾する前に抱いていた不安や悩みは「部下をしっかりと育成できるか」「自身のストレスマネジメントができるか」という回答が同列で最多
管理職のオファーを承諾する前に不安や悩みがあったと回答した人に、「管理職のオファーを承諾する前に、どんなことに不安を抱き、悩んでいたか」を尋ねたところ、「家庭やプライベートの両立」よりも「部下をしっかりと育成できるか」「自身のストレスマネジメントができるか」という回答がともに41.1%と、最も多い結果となった。
管理職になると決めた際に後押ししたものは、「上司の勧め」「待遇面の充実」「会社からの期待」が上位
管理職になると決めた際に後押ししたものは、「上司の勧め」が23.8%と最も多く、3番目に「会社からの期待」という結果となった。女性にとっては、上司や会社からの言葉が自信につながり、背中を押す大きなきっかけになるようだ。
管理職になると決めたとき、あったらよりよかったものは「公平な評価制度」という回答が最多
「管理職になると決めたとき、あったらよりよかったもの」を尋ねたところ、「公平な評価制度」が1位となり、評価が公平ではないと感じている人がいることが伺えた。また「多様なロールモデルの存在」「相談できる人・機会の提供」「キャリアに関わるサポート制度」が大切だという回答もあった。
【関連記事】
・女性管理職の増加に向け「クォータ制」を導入した女性育成プログラム始動―大東建託
・女性管理職の平均割合、過去最高も8.9%にとどまる―TDB
・ミートキャリアが法人向けサービスを拡充、オンボーディング・女性管理職育成を支援―fruor