ヌーラボは、新規人事施策として、独自の「証明書」を発行する「キャリア証明書制度」を開始する。同証明書は、役職者(課長・部長)が、個人のキャリア志向や異動を希望した結果、役職者でなくなった場合に、降格ではないことを証明するための書面。
同社では、課長や部長といった「役職」を、あくまで「役割」の一つだと考える文化があり、マネジメントを経験した後に開発者に戻る、新設ポジションに自ら手を上げて異動することで役職から外れ、引き続き活躍する事例が多数生まれているという。
今後も、個人のキャリア志向や異動の希望をより柔軟に受け入れられる体制構築に努め、役職にとらわれない風土を醸成したいという同社。一方で、このような役職から前向きに外れるケースは一般的ではなく、社外の人からは「降格」のように見える可能性があることも理解しているとのこと。そこで、同社の人材ポリシーにより、従業員が新しいキャリアを踏み出す際、役職変更の履歴がキャリアに不利に働くことがないよう、降格ではない旨を証明する目的で証明書を発行する。
同証明書には、固有のID番号や役職に就任していた期間などを記載。複製ができないよう、電子署名が残る形式で発行している。
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