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インタビュー《人材採用》| 採用広報

ベーシックのnoteを活用した採用広報の舞台裏《後編》~反響のある記事のつくり方と拡散


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 2019年よりnoteを活用した採用広報を展開している株式会社ベーシック。社員自らの投稿で自社の魅力やメンバーの想いがダイレクトに伝わるようになり、それまで自社の課題であった「通過率」や「内定承諾率」が上昇したという。前編では大きな成果を上げたnoteの活用方法やその仕組みづくりを、同社 執行役員 CAOの角田剛史氏に伺った。後編である本稿では引き続き角田氏に、反響のある記事づくりやTwitterの並行利用、そして現状の課題について伺う。

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前編はこちら

世の中の非効率をなくしたいという想いで書いている

──今はどれくらいのペースでnoteを更新されているのですか。

 週1のペースです。これは必ず週に1本を出そうしているのではなく、結果的にそのペースで出せています。例えば、新入社員が1ヵ月に4人ずつ「入社エントリ」を書いて[1]、さらにノウハウとなる取り組みの記事を組み合わせれば、週1本のペースになります。ただ、私たちがnoteを出す目的は「通過率や内定承諾率の向上」。次の選考で会う面接官(マネージャー)とその部署を説明するnoteさえあれば十分で、本数は気にならないですね。

[1]: ベーシックでは、月に2~4名のペースで新しい人が入社している。

──noteをコンテンツとして運用できているからこそ、焦ってつくる必要はないと。

 そうです。もし「応募数を増やす」ことを目的としているのであれば、スカウトやエージェントを活用するなどさまざまな手法がある中で、noteをきっかけに直接応募を増やすというのはかなりニッチでしょう。多くのベンチャー企業では、直接応募が1割以下という構造の中で、note1本の校正に十数時間をかけて編集するよりも、その時間をかけてスカウトしたりエージェントとコミュニケーションを取ったりしたほうが効率的ですよね。

 しかし、私たちの課題は応募数を増やすことではなく内定承諾率を上げること。それをnoteで改善できると分かっているからこそ記事を量産するのではなく、今のペースにたどり着いたというわけです。

角田 剛史氏
角田 剛史(すみだ たけし)氏
株式会社ベーシック 執行役員 CAO コーポレート部門長
ソニーにて法人営業や経営企画を経験。在籍中にアメリカ現地法人の管理部隊責任者として3年間アメリカに赴任。帰国後ディー・エヌ・エーに入社、海外向け新規事業の責任者としてWebサービスを立ち上げ。その後ベンチャー企業の創業期メンバーとして家具のサブスク事業の立ち上げに携わる。2018年にベーシックに入社し、人事を含む全コーポレート機能を管掌。

──仕組みがあるとはいえ、継続して反響のある記事をつくり続けることは容易ではありません。角田さんが記事を書く上で意識していることはありますか。

 私自身が書くnoteはノウハウや取り組みにフォーカスしていて、どんな記事であれば共感が得られやすいかを考えます。特に人の役に立つこと、課題解決ができることを軸にしていますね。具体的にいえば、そのnoteを読めばすっかり分かったと思えるほどの「網羅性」です。ですから、3000字程度の記事は出しません。それではノウハウは語り切れないからです。「これも気になるかな?」と思うものを全部含めて出すことで、共感を得やすいコンテンツになると思っています。

──最初からそのやり方に行き着いていたのでしょうか。

 実は偶然なんです。私はベーシックに入社してnoteを書くまで、ブログすら書いたことがありませんでした。Facebookでたまに書く程度で、TwitterをはじめSNSの経験はほぼゼロに等しい状態。だから、初めてnoteを書いたときには、一体何を書いたらよいのか本当に迷いました。責任者なのに変なnoteを書いてすべったら後ろ指を刺されるぞって(笑)。ところが、第1弾として最初に書いた記事は思いのほか反応がよかったんです。経営企画に関するノウハウをまとめたもので、読んだ方からの「スキ」のアクションがすぐに300個ほどになりました。

角田氏が最初に書いた経営企画に関するノウハウをまとめたnote。現在ではスキが600個を超えている
角田氏が最初に書いた経営企画に関するノウハウをまとめたnote。現在ではスキが600個を超えている
[画像クリックでジャンプ]

──いきなり良いヒットが出たと。

 ええ。そこで第2弾は、全社でTwitterに取り組む場合のノウハウをまとめてnoteに出しました。それも反響が良くて。役立つコンテンツを出すと共感が得られ、シェアされやすいことが分かり、今もそのスタンスを続けています。

──「役に立つ」というのがキーワードになりますね。

 そうですね。スキをもらえたらうれしいのですが、スキを稼ごうとは必ずしも思っていません。「役に立ちたい」という想いがベースとしてあります。そもそもベーシックは、世の中の非効率をなくして、その時間をみんなが本当に情熱を注ぎたいところに使えれば、日本はもっと良くなる。そういう世の中をつくりたい、というミッションを持っています。それは私も同じですね。今に至るまで苦労はありましたが、今、ベーシックのnoteを読めば「これほど参考になるものはないぞ」と(笑)。採用広報に限らずこれから何かを始めようとしたときに、いったん1周した(一通り経験した)人の書いたnoteがあれば回り道をせず、その人・その会社がより効率的に事業を推進できますよね。私たちのnoteを通じて非効率がなくなればいいな、という想いを持って運用しています。

──取り組み(ノウハウ)のnoteを読んで「ベーシックに入社を決めました」という声はありますか。

 ありますね。アンケートで「一般的にベンチャー企業は、事業推進や事業戦略を頑張っていたとしても、コーポレート側が弱い傾向がある中で、ベーシックはコーポレート側が強固でしっかり整っているのを感じ、それが入社の決め手になりました」というコメントがありました。これは本当にうれしかったです。

──なるほど、そういった観点で入社を決められる方もいるのですね。

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この記事の著者

市古 明典(HRzine編集長)(イチゴ アキノリ)

1972年愛知県生まれ。宝飾品会社の社員、辞書専門編集プロダクションの編集者を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、2017年7月にエンジニアの人事...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 優子(ヤマダ ユウコ)

神奈川出身。新卒で百貨店内の旅行会社に就職。その後、大阪に拠点を移しさまざまな業界・職種を経験してきたが、プロジェクトベースの働き方に魅力を感じて2018年にフリーライターに転向。現在はビジネス系取材記事制作を軸に活動しながら、チームで商品企画・開発にも挑戦中。

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