moovyは、採用動画のトレンドに関する実態調査を実施し、その結果を発表した。
調査の概要は以下のとおり。
- 調査方法:リサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2023年1月5日〜1月10日
- 有効回答数:23卒の就活生110名、直近1年以内の転職経験者111名 合計221名
調査の結果については、同社は以下のように述べている。
採用動画を視聴するメディアは、就活生・転職経験者ともに「YouTube」が最多
「Q1.採用動画を視聴したことのあるメディアを教えてください。(複数回答)」と質問したところ、23卒の就活生(n=110)は「YouTube」が57.3%、「採用HP」が32.7%、転職経験者(n=111)は「YouTube」が45.9%、「Twitter」が36.9%となった。就活生、転職経験者の双方において、YouTubeが最も身近なメディアであることが分かる。
仕事選びの際に視聴したい採用動画の内容、就活生は「会社説明会・事業紹介」、転職経験者は「1日のスケジュール」が最多
「Q2.仕事選びにおいて、視聴したい採用動画の内容を教えてください。(複数回答)」と質問したところ、23卒の就活生(n=110)は「会社説明会・事業紹介」が64.5%、「働き方(リモートワークなど)」が47.3%、転職経験者(n=111)は「1日のスケジュール」が38.7%、「仕事内容紹介」が36.9%となった。
「会社説明会・事業紹介」を視聴したい就活生が、転職経験者の約2倍となっており、就活生のほうが転職経験者に比べて、その企業が何をしているか、会社や事業の詳細が気になっていることが分かる。
視聴したことがある採用動画の内容、就活生は「会社説明会・事業紹介」、転職経験者は「働き方(リモートワークなど)」が最多
「Q3.実際、視聴したことがある採用動画の内容を教えてください。(複数回答)」と質問したところ、23卒の就活生(n=76)は「会社説明会・事業紹介」が61.8%、「1日のスケジュール」が46.1%、転職経験者(n=93)は「働き方(リモートワークなど)」が44.1%、「仕事内容紹介」が37.6%だった。就活生、転職経験者ともに、具体的な仕事の進め方や、自分がどのように働くかに関する情報を求めていることが分かった。
採用動画において、就活生・転職経験者ともに約7割が「かっこよさ」よりも「身近さ」を感じる動画のほうが志望度が高まる
「Q4.採用動画の内容について『身近さ』を感じる動画と『かっこよさ』を感じる動画ではどちらの方が志望度が上がることが多かったですか。」と質問したところ、23卒の就活生(n=76)は「身近さ」が72.3%、「かっこよさ」が14.5%、転職経験者(n=93)は「身近さ」が65.7%、「かっこよさ」が25.8%となった。
就活生、転職経験者ともに、「身近さ」が志望度の高まりにつながっていることから、採用動画において、入社後の自分がイメージできる要素が重要なのかもしれない。
「かっこよさ」を感じる動画として、就活生・転職経験者ともに約半数が「アニメーション」と回答、転職経験者においては半数以上が「BGM」と回答
Q4で「かっこよさ」を選んだ人へ、「Q5.『かっこよさ』を感じる動画として、どのような表現が印象的でしたか?(複数回答)」と質問したところ、23卒の就活生(n=11)は「アニメーション」が45.5%、「CG技術」「動画出演者の話し方」が36.4%、転職経験者(n=24)は「BGM」が54.2%、「アニメーション」が50.0%、「躍動感のあるカメラワーク」が37.5%となった。
「かっこよさ」を演出するには、アニメーションによる印象が大きいのはもちろんのこと、BGMをうまく活用した雰囲気づくりも重要なことが分かった。
「身近さ」を感じる動画として、就活生の6割以上が「話し方」と回答、就活生・転職経験者ともに半数以上が「動画出演者の雰囲気」と回答
Q4で「身近さ」を選んだ人へ、「Q6.『身近さ』を感じる動画として、どのような表現が印象的でしたか?(複数回答)」と質問したところ、23卒の就活生(n=55)は「動画出演者の話し方(表情・カンペを読んでいないなど)」が61.8%、「動画出演者の雰囲気」が52.7%、転職経験者(n=61)は「動画出演者の雰囲気」が57.4%、「動画の短さ」が50.8%となった。
動画の出演者の雰囲気が、「身近さ」の演出に大きく影響しており、また、転職経験者においては「動画の短さ」も「身近さ」を感じる要素になることが分かった。
転職経験者の7割以上が、「採用動画を視聴したことが選考エントリーのきっかけになったことがある」と回答
「Q7.採用動画を視聴したことが選考エントリー(応募)のきっかけになったことがありますか。」と質問したところ、23卒の就活生(n=66)は「ある」が54.5%、「どちらとも言えない」が28.8%、転職経験者(n=85)は「ある」が70.6%、「どちらとも言えない」が24.7%となった。
就活生、転職経験者のどちらにおいても、採用動画が選考エントリーに大きく影響していることが分かる。
採用動画での応募の決め手、就活生・転職経験者ともに「会社紹介」が最多
Q7で「ある」と回答した人に、「Q8.直近の、選考エントリー(応募)の決め手になった動画の主なテーマを教えてください。」と質問したところ、23卒の就活生(n=36)は「会社紹介(事業内容、ビジョンなど)」が33.4%、「会社紹介(人事制度、福利厚生、オフィスなど)」が33.3%、転職経験者(n=60)は「会社紹介(事業内容、ビジョンなど)」が33.4%、「会社紹介(人事制度、福利厚生、オフィスなど)」が48.3%となった。
就活生、転職経験者ともに、会社紹介動画をきっかけに、選考エントリーを決めた人が多いことが分かった。
半数以上の就活生・転職経験者が、採用動画の視聴が内定承諾の決め手になった経験あり
「Q9.採用動画を視聴したことが内定承諾の決め手になったことがありますか。」と質問したところ、23卒の就活生(n=66)は「ある」が51.5%、「ない」が28.8%、転職経験者(n=85)は「ある」が65.9%、「どちらとも言えない」が29.4%となった。
採用動画は、選考エントリーのみならず、内定承諾の決め手としても影響力があり、特に転職経験者において、その傾向が強いことが分かった。
採用動画での内定承諾の決め手、就活生・転職経験者ともに「会社紹介」が最多
Q9で「ある」と回答した人に、「Q10.直近の、内定承諾の決め手になった動画の主なテーマを教えてください。」と質問したところ、23卒の就活生(n=34)は「会社紹介(事業内容、ビジョンなど)」が29.4%、「会社紹介(人事制度、福利厚生、オフィスなど)」が47.1%、転職経験者(n=56)は「会社紹介(事業内容、ビジョンなど)」が32.2%、「会社紹介(人事制度、福利厚生、オフィスなど)」が58.9%となった。
選考エントリー以前は、企業の事業内容、ビジョンなどに関して積極的に情報収集を行っていた就活生も、内定承諾の際は、働く環境に関する情報を重要視していることが分かった。
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