ワークスアプリケーションズは、同社の育児支援制度「FAMO(ファーモ)サポート」を2022年9月にリニューアル後、男性の育児休暇取得率が70%となったことを発表した。
リニューアル直前の半年間(2022年3~8月)は男性の育児休暇取得率が21%であったことから、約50ポイントの増加となる。なお、女性の育休取得率は100%で、男女全体では89%となった。
2022年9月から2023年2月までの6ヵ月間で、対象の男性社員(期間中に子どもが生まれた社員)は10人。そのうち7人が育休を取得した。年代は20代から40代までとさまざまで、育休の期間は1ヵ月未満が1人、1ヵ月以上3ヵ月未満が3人、3ヵ月以上が3人であった。3ヵ月未満の2人は期間延長の可能性も出ているという。
育休を取得した男性7人のうち、マネージャーなどの役職者は4人。システム開発を担う部門では、直属の上司・部下で同時期に育休を申請するケースも見られた。上司が積極的に休むことで、部署全体が休みやすい環境になったと同社は考えている。
また、取得者のうち男性3人は、リニューアルで新たに追加された「半育休」を選択。ある30代男性の社員は、1ヵ月間の育休を取得したのち、追加で1ヵ月間の半育休を取得した。背景には、子どもの成長を見守り、育てる時間をなるべく長く確保したいと考える一方で、長く休むことによる職場の負荷への懸念があったという。半育休の取得により、働く時間を減らして仕事を育児と両立させることで、今後の生活の見通しを立てながら心の準備ができ、心身の負担が大幅に軽減されたと感じているとのことだ。
FAMOサポート制度の内容は次表のとおり。

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