jinjerとPR Tableは、採用広報に必要なスキルについて共同調査を実施した。
調査の概要は次のとおり。
- 調査主体:jinjer株式会社/株式会社PR Table
- 調査方法:インターネット調査
- 調査時期:2023年5月
- 有効回答:人事・採用広報に携わる担当者・責任者111名
採用広報の重要なスキルランキングTOPは「コミュニケーション力」
まず、採用広報活動を実施するうえで必要となるスキル(要素)を5つのスキルカテゴリと18要素に分類し、重要度について質問した。
5つのカテゴリごとに集計した平均スコアが最も高かったのは「戦略構築スキル(平均スコア4.37)」であった。
また、18のスキル項目におけるTOP3は「ステークホルダーを味方にするコミュニケーション力(平均スコア4.54)」「コンテンツ企画・構成力(平均スコア4.44)」「ブランド戦略の構築(平均スコア4.42)」という結果となった。
上記項目以外に重要だと思うスキルとその理由は次のようなコメントが集まった。
- 自社についての理解
- 目指す未来に共感してもらえるプレゼンテーション能力
- 応募者側の心理と採用者側の採用マネジメント力
- スキルだけに陥らず、等身大の会社を魅せられること
- 継続する、やり切る力
- 社会情勢のキャッチアップ
約7割が採用広報を実践するうえで「スキル不足」を実感
一方で、採用広報を実践するうえで必要なスキルは「どちらかというと不足」「かなり不足」の合計が約7割となり、多くの人事・採用広報担当者がスキル不足に課題を実感していることが分かる。
また、採用広報に必要なスキルを身につけるために、75%以上が「書籍や記事を読む」、50%が「イベント・講座への参加」といった活動をしており、YouTubeなどの「動画プラットフォーム」をスキル取得目的で視聴している人が45.3%いることが分かった。
なお、上記項目以外に実践しているスキルアップの取り組みは次のコメントがあった。
- マーケティング部や広報部のメンバーに勉強会を開いてもらう
- 他社人事との交流の場に出席し、ディスカッションを実施
- 採用に求められるコンピテンシーの整理とレベル分け
- 資格の取得
スキル不足を補うため「専門人材の採用」「副業の活用」「社内キャリアチェンジ」など
自身のスキルアップのみでは補えないスキル不足について、32.7%が「社外の専門人材を採用」、28.0%が「副業や業務委託の活用」をしており、24.3%が「社内キャリアチェンジ」を選択した。
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