パーソルワークスデザインは、アバター心理相談サービス「KATAruru(かたるる)」を活用したオンボーディング支援サービスを8月1日より開始する。
KATAruruは東京大学下山研究室と共同開発した心の健康 アバター支援サービスで、2021年6月より提供されている。アバターを介してオンライン面談を実施でき、場所と時間を選ばず気軽に心理師に相談ができる点が特徴。
今回、同社は中途入社した従業員や産休育休から復帰した従業員など、新しい環境で働く従業員に対して定着支援が重要であると考え、KATAruruによるオンボーディング支援サービスの提供を開始する。
これにより、アバターを介した心理師との面談、面談実施後のアンケート、定期サーベイ、レポートによるフィードバックのプロセスを定期的に行うことで、従業員自身がストレスに気づき、早めの対処をできるようにする。また、従業員のパフォーマンス向上も期待できると同社は述べている。
また、人事担当者は導入研修やメンター制度など従来のオンボーディングに加え、KATAruruを活用した心のケアをすることで、従業員の仕事満足度やストレス状態を把握し、定着に向けた具体策を講じられる。
KATAruruによるオンボーディング支援サービスの特徴と概要は次のとおり。
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- 従業員のセルフケア力を向上
- 心理師との面談を通して、ストレスに対して早期に気づき、対処ができるセルフケア力や、悩みの内容に応じて適切に上長に相談し解決できるラインケア力を向上させる。
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- 定期サーベイによる自己理解
- 定期面談とサーベイを組み合わせることにより、従業員が自身の状態を理解し、ストレスやメンタルヘルスに対して早めの対処ができるようにサポートする。
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- 毎月同じ心理師が面談を担当
- 定期的に第三者(心理師)と面談する場を設け、ストレスをため込む前に解消を目指す。毎回同じ心理師が面談を担当するため、相談者自身の変化を把握しやすく、内省をより促せるため、職場で早くパフォーマンスを発揮することが期待できる。また、心理師との面談はアバターを介してオンライン上で行うため、どこからでも相談が可能で、本音を言いやすく、気軽に利用できる。
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- レポートの提供
- 面談内容とサーベイ結果は人事担当者・利用者に共有する。必要に応じて利用者の上長にも連携することでラインケアにも活用できる[1]。
同サービスを先行利用した企業の利用者からは「自分では気づいていない小さな悩みがあったことに気づけた」「話を聞いてもらい気持ちが楽になったのと、対応を一緒に考えてくださったので、非常にうれしかった」「自分のことを知らない人に話を聞いてもらい、気持ちが軽くなった」などの評価を受けているという。
サービス内容 | 面談(全6回:初回面談、月1回×5回面談/1回20~40分)、面談実施後アンケート(全6回:月1回実施)、定期サーベイ(全6回:月1回実施) |
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実施期間 | 6ヵ月 |
納品レポート | 人事担当者:定期サーベイ結果(組織/個人)、対象者の面談内容(ラインケアが必要な場合)、従業員(利用者):定期サーベイ結果、面談内容 |
料金 | 12万円/人(税別) ※面談料・サーベイ運用料・レポート作成料 込み |
注
[1]: 面談者の同意のもと共有する。
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