グロービスは、同社が提供する学習管理システム「GLOPLA LMS」の一部として、「ChatGPT」などの生成AIを活用した研修業務支援サービス 「GLOPLA AI」の実証実験を開始した。
GLOPLA AIは、企業研修における一連の学習に生成AIを活用して支援するサービス。研修のテーマ設定から実施後のレポート作成まで人事担当者を広くサポートし、適切なフィードバックや学習履歴に応じたレコメンドを通じて、従業員の成長への貢献を目指す。
今回の実証実験では、研修後のアンケート集計やレポート作成の自動化が可能になるなど、研修レポートの精度向上を図る「アンケート結果の要約作成機能」を協力企業に提供。顧客の業務効率化への影響や、成果物の品質を検証する。2023年8月から実験を開始し、来年度の本格展開を目指すという。
GLOPLA AIの特徴は次のとおり。
-
- グロービスが約30年間培ってきた研修事業の知見を基に、企業内育成に最適化されたAIモデル
- グロービスはこれまでに約6700社に対して人材育成サービスを提供し、受講者数は累計約230万人にのぼるという。GLOPLA AIは、企業研修事業で得た知見を基に、グロービス独自のファインチューニング[1]を実施したAIモデルを構築している。さらには、導入企業ごとに個別化されたAIモデルを構築し、各社にとって最適な人材育成をアドバイスできるようになる。
-
- セキュアな環境
- 昨今、AI活用において個人情報や機密情報の漏洩リスクが危惧されている。GLOPLA AIでは、個人情報・法人情報・その他企業が指定した機密情報を除いて活用するよう、セキュリティ対策環境を構築している。また、GLOPLA AIだけでなく、GLOPLAシリーズで扱うすべてのデータについて、アクセス制御・不正検知などにより適切に保護をしながら、効果的な活用を支援する。
注
[1]: 特定のタスクやデータセットに対して最適な結果を得るために、既存の学習済みモデルと新たに追加したモデルを活用し、汎用的につくられた学習モデルを再トレーニングする手法。
【関連記事】
・「playse.ラーニング」にChatGPTを搭載 研修計画を効率化して担当者をサポート—manebi
・研修の学びを行動変容・定着につなげる職場学習支援システム「compath」をリリース—アルー
・従業員のエンゲージメント向上研修を提供開始 メンタルヘルス対応の経験を活用して—SOMPOヘルスサポート