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組織拡大の中で生じた課題とやり直したい施策は「管理職の育成」と「社員の育成」が2トップ—JAM調べ

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 JAMは、同社が運営する「マネディク」で、組織急拡大の「壁」に関する実態調査を実施した。

 調査の概要は次のとおり。

  • 調査概要:組織急拡大の「壁」に関する実態調査
  • 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
  • 調査期間:2023年6月5日〜6月12日
  • 有効回答:直近5年以内に従業員数が倍になった企業(従業員数100名以上)の若手(25~44歳)経営者・役員 100名

組織が急拡大した背景「既存事業が伸び、必要人材が不足したため」が約6割

 「Q1.組織が急拡大した主な背景を教えてください。」と質問したところ、「既存事業が伸び、必要人材が不足したため」が59.0%、「新規事業や新規拠点の立ち上げにあたり、新しい人員が必要だったため」が32.0%という回答となった。

 次に、「Q2.組織が急拡大していたタイミングで、どのような課題が増えましたか。(複数回答)」と質問したところ、「マネジメントを任せられる人材が不足した」が半数を超える52.0%でトップとなり、「スキルや価値観のバラツキが大きくなった」が47.0%、「経営の方針や意図が現場に伝わりづらくなった」が39.0%と続いた。

 Q2で「特になし」「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「Q3.選択した課題について、具体的な出来事やエピソードをお書きください。(自由回答)」と質問したところ、「教える人材が足りなくなった」「スキルレベルがバラバラになった」といったコメントが寄せられた。

自由回答(一部抜粋)
  • 経営方針について理想と現実に乖離が生じ、そこについてこれない職員が離職することが多々あった
  • 離職者が多くなり新人を入社させたが、教える人材が足りなくなったため
  • 事業拡大時に、人材確保を先に進めるべきところを、事業の拡大を優先し過ぎて、社内で人員不足や、社員たちへの負担や、会社の意図など、個々に伝わりづらく、役職者と若い人材との壁が大きくなってしまい、新たな人材も育ちにくくなってしまった
  • スキルがある人材はいたが、スキルのない人材に対して、教育方針がおのおのバラバラで、教育後の人材スキルレベルもバラバラになり、組織が円滑に運営できなかった
  • 新規事業における人材育成、知識の共有がうまくいかなかった

組織急拡大による課題「教える人材が足りなくなった」など

 Q2で「特になし」「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「Q4.急拡大したタイミングで増えた課題に対して、実際に取り組んだこと(打ち手)を教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「管理職や次期管理職の育成」が56.8%、「社員全体の育成」が55.8%、「採用基準の見直し」が37.9%という結果となった。

 Q4で「特になし」「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「Q5.あなたがもし過去に戻れるとしたら、課題に対する打ち手として、どのようなことを優先的に行いますか。(上位3つまで)」と質問した。「社員全体の育成」が57.3%、「管理職や次期管理職の育成」が56.2%、「理念/行動指針の策定や見直し」が41.6%という回答となった。

約半数が組織の拡大でマネジメントの難易度が上がったと回答

 「Q6.組織の急拡大に伴い、管理職がどの程度増減しましたか。」と聞いたところ、「大幅に増加した」が34.0%、「多少増加した」が47.0%となった。

 「Q7.組織の急拡大に伴い、マネジメントの難易度が上がった実感がありますか。」という質問には、「かなりある」が47.0%、「ややある」が39.0%という結果となった。

 Q7で「かなりある」「ややある」と回答した人に、「Q8.マネジメントの難易度が上がったと感じている理由を教えてください。(自由回答)」と質問したところ、「マネジメントできる幹部スタッフへの負担の増大」「人材の質の低下による時間、労力、売り上げのロス」といったコメントが寄せられた。

自由回答(一部抜粋)
  • 幹部候補の少なさや、急拡大に対して人材がまったく追いついていない、難しさ。マネジメントできる幹部スタッフへの負担の増大。それに伴って、賃金をあげても、休暇の取りにくさなど、全方面に対してマネジメントの難易度が上がった
  • 生産性をあげるための方法の1番に人数を増やすことで対応したため、人材の質の低下による時間、労力、売り上げのロスの対策が難しかったと推測している
  • コミュニケーションコストの増加に伴う予算確保。縦割り構造の弊害がうまれたので、いかにそこを改善するべきか、難易度があがった
  • 強く言うとハラスメントといわれてしまう恐れがあり、叱ることが難しくなっていると感じる
  • 新規社員に理念が伝わりづらい

最も苦労した壁は「100人の壁」が最多

 「Q9.これまで経験した『30人・50人・100人の壁』の中で、最も苦労したのはどれですか。」と質問したところ、「100人の壁」が44.0%、「50人の壁」が30.0%という結果となった。

 Q9で「100人の壁」と回答した人に、「Q10.『100人の壁』の苦労について、具体的な出来事やエピソードをお書きください。(自由回答)」と質問したところ、次図の回答が集まった。

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HRzine編集部(エイチアールジンヘンシュウブ)

労務管理から戦略人事、日常業務からキャリアパス、HRテクノロジーまで、人事部や人事に関わる皆様に役立つ記事(ノウハウ、事例など)やニュースを提供しています。

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