エン・ジャパンは、同社が運営する「iroots」にて、2025年卒業予定の大学生と大学院生を採用予定の企業に対し、「サマーインターンシップ」についてアンケートを実施した。
43%の企業が25卒向けサマーインターンシップを実施
サマーインターンシップの実施有無を聞くと、43%が「実施する」と回答した。企業規模別で見ると、301名以上の企業は半数以上(301~1000名:56%、1001名以上:57%)が実施すると回答したのに対し、300名以下の企業の実施は29%にとどまり、約7割が実施していないことが分かった。
開催日数を聞くと、最多は「1日」(33%)であった。企業規模別で見ると、1001名以上の企業の86%が「2日以上」(2~3日:30%、4~6日:33%、1週間以上:23%)と回答した。
実施内容を質問したところ、最多は「業務体験をメインにしたもの」(64%)であった。実施方法は、「対面」が55%と半数を超え、対面回帰の傾向がうかがえた。また、企業規模別で見ると、300名以下の企業の79%が「対面」と回答し、従業員数が少ない企業ほど対面を重視していることが分かる。
約7割の企業がインターンシップ参加における選考はなし
「サマーインターンシップ参加者を選ぶための選考を実施しましたか?」と聞いたところ、69%の企業が「実施していない」と回答した。一方で、企業規模別で見ると、従業員数1001名以上の企業は57%が選考を実施している結果となった。
インターンシップ実施後の導線は「会社説明会」への誘導が最多
「サマーインターン実施直後に行なう施策は、どのような活動を計画していますか?」と質問したところ、「会社説明会」が26%で最多となった。企業規模別で見ると、1001名以上の企業は「会社説明会」(30%)トップだったのに対し、300名以下の企業は「会社説明会」「個別面談」(それぞれ25%)、301~1000名の企業は「個別面談」(25%)がトップとなった。
インターンシップから本選考への流れ・導線の工夫を質問して集まったコメントは次のとおり。
- 接点を持つ間隔を空けない。間隔が空く場合はメールするなど、コンタクトを継続する。(300名以下/メーカー)
- 特別早期選考枠を設ける。(300名以下/メーカー)
- 個別面談で適性検査のフィードバックを行い、本人の自己分析の一助としてもらっている。(301~1000名/メーカー)
- 優秀な学生は、若手人事が主導となってコンタクトを取り、カジュアル面談で志望度合いや他社の内定情報を収集するように努めている。(301~1000名/商社・流通)
- インターンシップ参加者、不参加者向けそれぞれのイベントを定期的に実施し、接点を確保している。(1001名以上/情報・通信)
- さまざまな階層の社員と話せる機会をイベントの間に組み込むことで、会社への興味を継続して持ってもらえるように工夫している。(1001名以上/情報・通信)
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査方法:インターネットによるアンケート
- 調査対象:2025年に卒業予定の大学生、大学院生を採用予定の企業
- 有効回答数:198社
- 調査期間:2023年7月28日~8月10日
【関連記事】
・半数の学生が対面のインターンを希望 秋冬のインターンには「本選考への優遇」を期待—ワンキャリア
・インターンのルール変更を知っている学生は半数以下 早期選考には約85%が肯定的—インタツアー調べ
・25卒が合同企業セミナーに期待すること1位は「人事担当者との会話」 インターンの情報収集など—学情調べ