ビズリーチが運営するHRMOS WorkTech研究所は、過去に退職を検討したことがある人を対象にアンケート調査を実施した。
在籍企業に対する不満・悩みの1位は「自身のキャリアの将来性」
退職検討者の在籍企業に対する不満や悩みとして、最も多かった回答は「自身のキャリアの将来性」(54.0%)で、「給与・賞与」(32.2%)よりも多いことが分かった。
また、退職検討時の具体的な不満・悩みでも、「キャリアを考慮に入れない人事異動(メーカー/営業)」「新しい環境でチャレンジしてみたい(IT・インターネット/IT技術)」など、キャリアの将来性に関するコメントが多く寄せられた。
次に、「企業が人事異動・配置を行う際に、従業員としてどのような項目を重視してほしいか」と質問したところ、「スキル・経験」(78.2%)、「異動希望・キャリアの展望」(60.7%)という結果であった。自身のキャリアの将来性をふまえた人事異動を希望していることが推測される。
約8割が「社内公募制度を利用したい」と回答するも運用に課題
従業員が社内で自らの希望で異動し、キャリア形成を行う機会である「社内公募制度」について、従業員の78.6%が「社内公募制度を利用したい」と回答した。
一方で、在籍企業に社内公募制度があると回答したビジネスパーソンに、社内公募制度の課題を聞いたところ、「社内公募の数・種類が少ない」「気軽に応募できる雰囲気ではない」という回答が上位となった。
フリーコメントでも、「自分のスキルにあったポストがない(保険/金融システム)」「チャレンジングな業務に対する募集は少ない(メーカー/研究・開発)」「公募先の業務内容や求められるスキル、レベル感などが分かりにくい(メーカー/管理)」のような公募されるポジションの内容に対する課題や、「自分が応募しているのを直属の上司が把握でき、却下されるので意味がない(メーカー/研究・開発)」「出来レースもある(IT・インターネット/法人営業)」など、社内公募制度の運用における問題点を指摘するコメントが寄せられた。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査概要:HRMOS WorkTech研究所「退職の検討理由や企業の人事制度に関するアンケート」
- 対象:即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」を利用中の会員
- 調査期間:2023年9月11日~17日
- 有効回答数:643件
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