マイナビは、20~59歳の正社員を対象に「正社員のワークライフ・インテグレーション調査 2024年版(2023年実績) 」を実施した。
ワークライフ・インテグレーションとは、「仕事」と「私生活」を、人生の構成要素として統合的に捉えて両方とも充実させ、人生を相乗的に豊かにしていくという考え方。
7割が「私生活と仕事の充実には関係性がある」と回答
20~50代の正社員に対し、「仕事と私生活の充実の関係性」について聞いたところ、「私生活の充実」が「仕事の充実」につながっていると回答した人が20.4%、「仕事の充実」が「私生活の充実」につながっていると回答した人が12.4%、「相互に影響しあっている」と回答した人が37.2%となった。合計70.0%が「私生活と仕事の充実」に関係性がある結果となった。
また、仕事と私生活の関係性について、具体的なエピソードを聞くと、関係があると感じる人は「ライブなど何かプライベートで楽しみにしていることがあると仕事のモチベーションも上がるから」(20代男性)など、私生活と仕事のどちらも充実させるために、積極的に行動している回答が多く見受けられた。
一方で、関係がないと感じる人は「仕事は仕事、プライベートはプライベートとしか今まで考えてこなかった」(50代女性)といった、仕事と私生活の線引きをしている回答が目立った。
仕事と私生活の両方が充実していると感じている人は3割以下
仕事と私生活、両方の充実を追求できているかを聞くと、「できていると感じる」(26.6%)、「できていないと感じる」(39.0%)という結果となり、仕事と私生活について両方の充実を追求できていない人が多数派となった。
また、現在の職場の柔軟性を「場所」「時間」「仕事の裁量権」「服装」「髪型」の5つの項目で聞くと、仕事と私生活の両方の充実を追求できている人は、できていない人と比べ、職場の柔軟性がすべての項目で20ポイント以上高い結果となった。とくに、「職場で仕事の裁量権がある」(27.9ポイント差)、「職場での服装の柔軟性がある」(26.1ポイント差)、「職場に時間の柔軟性がある」(24.8ポイント差)の項目で、差が大きいことが分かる。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2023年11月17日~20日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:20~59歳の正社員の男女
- 有効回答数:3000件
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