サイバー大学は三菱総合研究所(以下、MRI)と、企業や社会で求められているデジタル・DX人材の確保に向けた人材育成コンサルティングと人材育成コンテンツの一体的な提供を目的とし、包括的な業務提携に向けて検討を開始した。
近年、企業価値の向上において、人的資本への投資がいっそう重要になっている。一部の企業では、人的資本経営の観点から必要な人材像の明確化、現状とのギャップの可視化・分析・評価、人材育成の目標設定と実践に取り組んでいるという。
また、市場環境のめまぐるしい変化に対応した自社の商品・サービスの開発、および社内業務の効率化・高度化の実現のためにも、企業にはAIやIoT、ビッグデータなどの先端技術の活用が求められている。そのため、多くの企業においてデジタル・DX人材の育成が喫緊の経営課題になっている。
このような中、MRIは経営戦略と連動した人材戦略の策定・実行を支援するコンサルティングとサービスを提供。サイバー大学は高等教育機関として社会で活躍できるデジタル人材を育成するため、オンライン教育を約17年にわたり提供してきた。両社の業務提携への検討は、こうしたこれまでの両社の取り組みを踏まえて進められている。
具体的には、次のことについて両社で検討しているという。
- デジタル・DX人材育成を目的とした企業向け教育コースの共同開発
- 両社が保有する既存コンテンツの中から最適な教育コンテンツの抽出・選定・配信
- 企業間の人材マッチングやリスキリングなどに関するプラットフォーム提供
今後両社は、2024年3月末までに具体的な業務提携内容の検討を進めるとともに、2024年度のサービス提供開始を目指して、デジタル・DX人材育成を目的とした企業向け教育コースの共同開発に向けた実証事業を企画、実施する予定だ。
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