3つのよくある退職理由
「なぜあなたは会社を辞めたのですか?」という退職者インタビューなどを行うと、それぞれが思い思いに自分の感情を吐露します。退職を決意したシチュエーションは人によってバラバラですが、それらをまとめてみると、人が組織を離れる理由は大きく分けて3つあると私は考えます。
1入社後のギャップ
「こんなはずじゃなかった」「入っていたら思っていたのと違った」という入社後のギャップによる離職です。このような入社前の期待と入社後の現実に大きなギャップを感じることを「リアリティショック」といいます。
2人間関係
「こんな人たちとはいっしょに働けない/働きたくない」という人間関係による離職です。ある調査では、会社を辞める理由の約半数は「人が原因」ともいわれています。
3仕事に対する不満や不安
「こんな仕事はやりたくない」という仕事に対する不満や不安からくる離職です。とくにZ世代をはじめとした若手層にはキャリアに対する不安と、そこからくる高い成長欲求があります。この欲求が今の仕事内容では満たせない、と感じて離職に向かうケースがよく見られます。
これらのうち、1入社後のギャップに関しては、2や3と少し異なり、入社前の採用プロセス時点のコミュニケーションが解消の決め手となっていきます。その具体的な手立ては、人事や採用担当者、面接官、リクルーターなど、採用に関わる全員に理解しておいてもらう必要があるでしょう。