ワンキャリアは、25卒の学生向けに、就活に関する調査を実施した。
安定志向よりも上昇志向の学生が多数
「求める社風」に関する質問では、全体の58.2%が「上昇志向に近い」「どちらかというと上昇志向に近い」と回答した。
ジョブローテーション制に肯定的な学生は約6割
「ジョブローテーション制についてどう感じるか」と尋ねたところ、「肯定的」が63.6%に上った。また、「肯定的」と回答した理由については、「さまざまな領域を経験して自分の適性を見極めたい」「さまざまな業務を経験した方が自己成長につながる」といったコメントが見られた。業務を通じて自分に最適な職種や業務を見定めたうえで、多様な経験を通じた成長を期待していることが分かる。
転勤に肯定的な学生は3割未満
「転勤についてどう感じているか」と尋ねたところ、「否定的」という回答が48.1%と全体の約半数を占める結果に。「否定的」と回答した理由については、「生活の方が仕事より大事」「ライフスタイルの変化がストレス」など、私生活を重視する価値観や、生活環境が変わることに対する嫌悪感を抱く声が上がった。
インターンシップの「面白くないワーク」に抵抗の声
「不快な思いをしたインターン」に関する質問では、「つまらなかった」「面白くない」など、コンテンツ内容の不十分さを指摘する声が散見された。中でも、「複数日程のプログラムであるにもかかわらず、参加者に全てが委ねられていた」と、社員がコンテンツに介在していないうえにハードワークを課すようなものであると、企業への印象が低下することが分かる。
面接では、面接官の態度の悪さと自身の発言を否定されたことを指摘する声
「不快な思いをした面接」について尋ねたところ、「自分を理解しようとしてくれている姿勢を感じられなかった」「自分のガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を否定された」などのコメントがあった。いずれも発言内容のみならず、口調や表情などから受けた感想であるため、面接官の発言内容・口調・表情には十分な配慮が必要であると考えられる。
調査概要
- 調査名:【25卒】就職活動に関するアンケート
- 調査期間:2月17日〜25日
- 調査機関(調査主体):ワンキャリア
- 調査対象:25卒の大学生
- 調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
- 有効回答数:428
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