エフェクトは、企業の中堅社員に「中堅社員から見た企業の人材育成の実態」に関する調査を実施した。
約6割の社員が「人材育成体制に対して成長を感じられない」と回答
人材育成体制に対して成長を感じているかと質問したところ、中堅社員の約6割が「成長を感じられていない」と回答した。
また、自身のスキルや能力向上のために、会社にどのようなサポートを求めているか質問したところ、「キャリアアップのための自分だけの人材育成の計画」(34.8%)が最も多く、次いで「研修前後のフォロー」(34.5%)となった。
また、今の業務では、どんなスキルを向上したいかと質問したところ、「問題解決力」(35.4%)が最も多く、次いで「決断力」(22.0%)、「時間管理力」(19.2%)と続いた。問題解決力や決断力は組織のリーダーとして必要なスキルであるため、中堅になるとそれらのスキルを身に着けたいと考えているようだと同社は述べている。
研修の効果を感じられなかった社員は約半数
研修が役に立ったと選択した回答者に対し、どのような効果を感じているか質問したところ、「段取力が向上し、生産性が向上した」(29.6%)が最多であった。次いで「関係者との連携がスムーズになり、生産性が向上した」(29.0%)、「工程管理がスムーズにできるようになった」(24.1%)と続いた。
研修を受講したが効果が感じられず、モチベーションが上がらなかったことはあるかと質問したところ、「はい」の回答が約半数に。
さらに、どのような理由でモチベーションが上がらなかったのかを質問したところ、「受講する目的が不明確だった」(47.0%)が最も多く、次いで「受講が義務的に感じた」(39.4%)、「どのような仕事に対して効果があるのかわからない」(36.0%)となった。
中堅社員が求めるスキルは「問題解決能力開発」「マネジメント研修」が上位
企業研修で自身の成長や生産性向上のために、どのようなスキルが必要なのかと質問したところ、「問題解決能力開発」(29.1%)、「マネジメント研修」(23.9%)、「セルフマネジメント研修」(21.8%)と続いた。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査概要:「中堅社員人材育成の実態」に関する調査
- 調査期間:4月18日~19日
- 調査方法:リンクアンドパートナーズが提供するPRIZMAによるインターネット調査
- 調査人数:1007人
- 調査対象:「企業の中堅社員(30〜40代)」と回答したモニター
- 調査元:エフェクト
- モニター提供元:ゼネラルリサーチ
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