レバレジーズは、同社が運営する新卒向け就活サービス「career ticket」において、26卒の大学生を対象に、就職活動に関する意識調査を実施した。今回はその前編として「サマーインターンシップ」についての回答をまとめ、発表した。
26卒の約9割がサマーインターンシップに参加予定
26卒の大学生を対象に、サマーインターンシップへの参加意向を聞いたところ、約9割が参加予定であることが分かった。そのうち、3人に2人が「参加したい企業は決まっていない」と回答した。
また、サマーインターンシップに期待していることは、1位は「採用に直結すること」(30.4%)が最も多く、2位は「本選考の優遇(早期案内・ES免除など)を期待できること」(25.3%)と続いた。
さらに、企業選びで重視する点について聞いたところ、参加企業が決まっている学生と決まっていない学生ともに、「就職を希望する業界であること」が最多となった。続いて、参加企業が決まっていない学生は「本選考の優遇が期待できること」(66.4%)、「実践的な仕事を体験できるかどうか」(30.4%)が挙げられている。一方、参加企業が決まっている学生は「就職先として本命の企業であること」(52.6%)、「本選考の優遇が期待できること」(38.9%)、「採用直結型であること」(20.0%)が上位に挙がり、就職活動の状況によって重視する点が異なることが分かった。
同社は、サマーインターンシップ応募の時点で、参加予定の企業が「本命」かどうかは、就活開始時期や自己理解、企業理解の進捗の差が影響していると述べている。現時点で参加企業が決まっていない学生は、サマーインターンシップを通して志望企業を定めていくことが予想されるため、企業側はサマーインターンシップで学生と接触できるかどうかが母集団形成において重要だという。
サマーインターンシップに参加したい企業数は「2~4社」が最多
サマーインターンシップに参加したい企業の社数を聞いたところ、「2〜4社」(52.2%)が最多となった。一方、「5〜7社」(26.3%)、「8〜10社」(13.5%)と、半数近くが5社以上の参加を予定していることも分かった。
また、希望する開催日数は「2〜4日」(43.0%)が最も多く、次に「1日」(25.0%)と続いた。学生は複数社のサマーインターンシップに参加するため、短期間を希望する傾向が見られると同社は述べている。
加えて、サマーインターンシップの参加形式を聞いたところ、約8割が「対面」を希望する結果となった。対面を希望する理由は、「社風を肌で感じられるから」(71.0.%)が最も多く、次いで「仕事内容をより理解できると思うから」(50.2%)と続いた。
「採用直結型インターンシップ」の認知度は約6割
昨年度から採用直結型インターンシップが公認されていることを知っているかと聞いたところ、「知っている」と回答した学生は62.7%に留まった。
採用直結型インターンシップの賛否については、「賛成」(41.0%)、「どちらかというと賛成」(48.2%)と、約9割が賛成を示した。一方、多くの学生が実際に参加予定としているのは、採用直結型インターンシップの定義に満たない5日未満のインターンシップであることから、産学協議会の定義と学生の希望が乖離していることが見受けられると同社は述べている。乖離の要因として、学生側は採用直結型インターンシップの理解が曖昧で、5日未満のインターンシップでも採用直結・本選考優遇につながると思い込んでいることが予想されるという。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査対象:「キャリアチケット」に登録している26卒の大学生
- 調査時期:2024年4月26日~5月1日
- 調査方法:Webアンケート調査
- 有効回答者数:351人
- 調査主体:レバレジーズ
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