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HRzine Day 2024 Summer セッションレポート | #1(AD)

人が育つ鍵は“データ活用による人員配置” SmartHRなら必要な情報が集まる・蓄まる・活用できる!

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「スキルの可視化」が人員配置に欠かせない理由

 2つ目のテーマは、「人員配置による効果的な人材育成」だ。

 野沢氏は、効果的な人材育成のためにはまず、現在の従業員のスキルを把握する必要があると述べた。そして、役割や役職に求めるスキルとのギャップを明らかにし、そのギャップを埋める人員配置を行うことが重要なのだという。

 ここで気になるのは、スキルの可視化や人員配置がなぜ効果的な人材育成の施策となるのかという点だ。野沢氏はその疑問に答えるために、人員配置の効果に触れた。

 「調査したところ、約70%の企業が人員配置を育成の手段として行っています。また、人員配置の効果を聞いたアンケートでは、『部門の成果・実績が向上している』『メンバーの能力・スキルが高まっている』『人材育成が上手くいっている』などの回答が上位を占めていました。この結果により、人員配置は育成に効果があることが分かります」(野沢氏)

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 さらに、育成のための人員配置の成果が出ている企業と出ていない企業を比較すると明確な違いがあったという。人員配置の成果が出ている企業の半数以上が「従業員のデータを活用できている」と回答。一方で、成果が出ていない企業はデータ活用の割合がわずか16%にとどまるというのだ。「つまり、従業員データの活用が、人員配置による育成の鍵となるのです」と力説した。

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 ならば、どんなデータを参考にしたらよいのだろうか。調査の結果で最も多かったのは、「能力・スキル」で80%を占めた。野沢氏によると、「スキルのデータとは、ある業務を遂行できる力と客観的な裏付けとなる保有資格や研修の受講歴、経歴などの情報」とのことだ。

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 「これらのスキル情報を可視化することで、1つ目のテーマで述べた『現状と求める姿とのギャップ』を把握できるようになります。ギャップを把握することで、従業員の強みや弱みを把握して成長機会を提供できますし、組織は必要なポジションに必要な人材を投与することで事業を成長させられます。それだけに、まずは従業員にどのようなスキルがあるのかを可視化することが、成長を促す人員配置の実現につながると考えています」(野沢氏)

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育成効果は“1割”とされる「研修」の本当の価値とは

 続く3つ目のテーマとして取り上げられたのが、「研修による育成効果の最大化」だ。

 人が成長する要素を説いたロミンガーの法則によると、研修は人の成長に1割しか影響しないという。となると、研修による育成の効果に誰もが疑問を持ってしまうだろう。野沢氏は、「たしかに、研修を行うだけでは育成の効果は期待できません。研修は、学んだことを業務に活かすことで初めて効果を発揮するのです」と見解を示した。

 実は、ロミンガーの法則で成長要素の7割とされる経験だけでは、人材育成の効果が見込めないケースがあるのだという。たとえば、必要な知識がなければ業務がうまく進められなかったり、経験したことがやりっぱなしになったり、より良い業務のやり方が分からなくなったりする。それらを解決する術となるのが、研修なのだと野沢氏は語った。

 「研修では、業務に必要な知識を習得でき、体系的に学ぶことで知識を定着させられます。業務理解を深める知識のインプットが研修、学びを活かすためにアウトプットする場が業務という位置付けなのです。つまり、業務経験を最大化するために研修があるのです」(野沢氏)

 野沢氏は、研修を行う際にもスキルの可視化が重要だと述べる。従業員のスキルを可視化することで、誰が何を受講すべきかが明確になり、的確な研修を行えるからだ。異動や昇格・昇進先で求められるスキルをしっかりと定義し、その差分を研修で埋めることを意識したい。

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SmartHRの集まる・蓄まる・活用できる仕組みが「スキルの可視化」を叶える

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この記事の著者

袖山 俊夫(ソデヤマ トシオ)

上智大学法学部卒。上場企業に入社し、宣伝部に在籍。その後メディア・コーディネーターとして独立。以来、多くのフリーランススタッフと案件ごとにユニットを編成し、大手新聞社グループ各社が発行する媒体のコンテンツ制作をハンドリングする。現在は、執筆業に専念。経営やHR分野を中心に、企業経営者や人事責任者、大...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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