マイナビは、25卒予定の全国の大学生・大学院生を対象に実施した「マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(9月)」の結果を発表した。
25卒の内々定率は89.8%
25卒の9月末時点での内々定率は、89.8%で前年比3.3ポイント増だった。
就職活動の終了予定の時期を聞くと、内々定を保有しつつも活動を継続している学生は10月、未内々定者は12月という回答が最多となった。内々定を保有している学生は、内定式を見据えて活動を終了する予定と推察される。
内定式後も選考を受験する可能性がある
今後の就職活動継続意向を聞いたところ、「活動終了」が83.1%、「未内々定」が10.2%、「内々定あり活動継続」が6.7%となり、15人に1人は内々定を保有しつつ、今後も活動継続予定であることが分かった。
今後の選考受験予定を聞いたところ、最多は未内々定者が「5社」で22.3%、内々定を保有しつつも活動を継続している学生は「1社」で19.7%となった。内々定保有かつ活動継続者は10月に活動を終了する割合が高かったが、それまでに再び選考を受ける可能性が示唆される。また、「10社以上」と回答した未内々定者は13.4%と、引き続き積極的に選考を受験する学生もいることが示された。
キャリア形成・就職活動で最初に実施したこと
キャリア形成活動や就職活動で最初に実施したことを聞いたところ、未内々定者・内々定保有者ともに「合同企業説明会への参加」が最も多い結果となった。次に多かった活動は、未内々定者では「就活イベントへの参加」が22.8%、内々定保有者は「インターンシップへの参加」が25.2%と続いた。インターンシップの参加割合については、内々定保有者と未内々定者に8.6ポイントの差があり、インターンシップへの参加で学生の企業理解や自己理解が深まり、内々定獲得にも影響があったと推察される。
就職活動の挫折は「人生の中でもショックな体験」と3割が回答
学生に就職活動で経験した挫折・失敗は、これまでの人生における挫折・失敗と比べて、どの程度のショックだったかを聞いたところ、3割が「人生の中でもショックな体験だった」と回答した。
自由回答では、「人格を否定された」「ショックから立ち直れていない」などの気持ちが見受けられたが、周りに相談をしたり、少し就職活動を休んだりなど、自分なりのリフレッシュ方法で乗り越えたエピソードも語られた。
なお、調査の概要は次のとおり。
- マイナビ 2025年卒大学生活動実態調査
- 調査期間:2024年9月25日~30日
- 調査方法:マイナビ2025の会員に対するWebアンケート
- 調査対象:2025年3月卒業見込みの全国の大学生、大学院生
- 調査機関:同社調べ
- 有効回答数:2042名(文系男子402名、文系女子768名、理系男子475名、理系女子397名)
【関連記事】
・就活生の3割が「企業からの連絡が面倒で選考辞退」 面倒な内容1位は「催促」—No Company調べ
・26卒の4割が「選考参加を決めた企業がある」 9月時点で「早期選考に参加している」の声—学情調べ
・7割以上の企業が「ジョブ型を未導入」も25卒の8割が「配属先を事前に知りたい」—i-plug調べ