スタメンは、組織サーベイに関する調査を実施した。
サーベイの意義と満足度
組織サーベイをやる意義はあると思うか質問したところ、「とても思う」が31.3%、「どちらかといえば思う」が58.4%と、約9割がやる意義があると回答した。しかし、組織サーベイに対して満足しているか聞いたところ、「とても満足している」が10.9%、「満足している」が54.6%と、肯定的な回答は6割にとどまった。
やる意義については肯定的な回答が大半を占める中で、満足度については否定的な反応も一部見られる結果となった。
組織サーベイの開示状況
組織サーベイの結果が社内に開示されているか質問したところ、約半数が現場にサーベイ結果を開示していないことが分かった。
サーベイ結果の開示と満足度について
サーベイ結果の開示・非開示ごとに、組織サーベイに関する満足度を比較した。サーベイ結果が現場に開示されていると回答した群は「とても満足している」「満足している」の合計が81.1%であり、サーベイ結果が現場に開示されていないと回答した群では「とても満足している」「満足している」の合計が50.6%となった。
組織サーベイに関して不満な理由
組織サーベイの実施に不満を感じたことがある従業員を対象に、その理由を聞いたところ、最も多く回答されたのが「調査結果が人事施策や働く環境の改善に反映されていないと思うから」で42.4%となった。次いで、「何に利用されているか不透明だから」が26.0%、「回答結果を管理職や人事に見られることが嫌だと感じるから」が14.2%と続いた。
サーベイ結果の人事施策などへの反映
組織サーベイを実施する企業に所属する従業員に対し、組織サーベイの結果は人事施策や働く環境の改善に反映されていると感じるか聞いたところ、「多くを反映できている」は12.9%にとどまった。
組織サーベイの結果を活用して改善を期待すること
また、組織サーベイの結果を活用して改善を期待することを聞いたところ、「各個人の働きがい向上」が17.4%で最多となり、次いで「待遇の改善」が14.6%、「職場・オフィス環境の改善」が14.3%と続いた。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査機関:スタメン
- 調査対象:組織サーベイを利用する会社の従業員と人事
- サンプル数:396
- 調査期間:2024年10月14〜22日
- 調査方法:インターネット調査
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