キンドリル独自のやり方を定義する

——The Kyndryl Wayの内容を教えてください。
私たちが策定したThe Kyndryl Wayには、3つのキーワードがあります。まず1つ目が「絶え間ない向上(Restless)」。常に学び、革新しつづけることに対する強い想いです。2つ目が「共感を抱く(Empathetic)」。信頼と透明性をもってサービスを提供するために、他の人の立場に自分の身を置き、何を求めているのかをしっかりと理解することです。3つ目が「尽力する(Devoted)」。これは共有された成功に向けて献身すること。私たちの従業員とキンドリルの成功、顧客の成功、そして私たちのコミュニティの成功に専念することです。
さらには、これまでとは違うやり方で仕事をしたいと思い、組織や業務のあり方を3つの言葉で表現しています。多様な従業員が責任と権限を持って行動する「フラット(Flat)」、すばやくシンプルな方法を見いだす「ファスト(Fast)」、顧客へのサービスの提供に注力する「フォーカス(Focus)」です。よりフラットになるということは、お互いに権限を委譲して包括的なチームをつくることです。より迅速に、そして内部のプロセスをよりシンプルにして、顧客に焦点を合わせていく必要があると考えています。
——The Kyndryl Wayのキーワードとして3つの言葉を挙げていただきました。それらを選ばれた理由があれば教えていただけますか。
3つの言葉自体は、顧客や従業員に対して行ったかなり広範囲なリサーチやサーベイから生まれてきました。「キンドリルの従業員にとって何が大切なのか」、また「お客様が私たちにどんな体験を期待しているのか」をもとに選び出したものです。私たちはスピンアウトから3年半が経過するなか、それらの言葉を掲げ、カルチャーが実のあるもの、活き活きとしたものにするよう努力してきました。