マイナビは、26卒予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2026年卒 大学生Uターン・地元就職に関する調査」の結果を発表した。
地元就職(Uターン含む)を希望する学生は4年ぶりに6割を切り56.4%
26卒のうち地元就職(Uターン含む)を希望する割合は、56.4%(前年比5.9ポイント減)で、4年ぶりに6割を切り、21〜22卒の水準まで下がった。また、大学(大学院)に進学した時点での地元就職希望は54.6%で、進学時から調査時点までの間で1.8ポイントしか増加しなかった。22〜25卒は大学進学時や大学生活をコロナ禍で過ごし、リモートワークが増えたことなども影響して地元就職希望が高まったと見られるが、26卒が大学進学するタイミングでは行動制限はほとんどなくなっていた。そのため、コロナ禍以降に大学生活を過ごしたことで、在学中に地元就職希望が高まらなかった可能性があるという。
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地元就職を希望する最多の理由は「両親や祖父母の近くで生活したい」
地元就職(Uターン含む)を希望する理由の上位を見ると、「両親や祖父母の近くで生活したい」が48.1%で最多となり、次いで「実家から通えて経済的に楽」が41.7%、「地元(Uターン先)での生活に慣れている」が39.6%と続いた。
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また、自由回答を見ると、父母や祖父母を大切に思い将来の介護を気にかけたり、子どもができたときに実家を頼りにしたいと思ったりと、家族とのつながりを重んじる内容が見られた。
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地元就職を希望しない理由は「志望する企業がない」「給料が安そう」が上位
地元就職(Uターン含む)を希望しない理由を見ると、「志望する企業がないから」が36.8%で最も多く、次いで「給料が安そうだから」が27.3%と続いた。
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さらに自由回答を見ると、「より良い給料の企業に就職したい」「希望する業種や職種の仕事に就きたい」などの声が見られた。しかし、これらの理由で“今”は地元就職を希望しないという学生の中にも、都会でスキルを積み、“将来は”地元に戻りたいという意見もあった。
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インターンシップ・仕事体験をきっかけに地元就職を意識した学生は85.6%
地元就職(Uターン先)のためにインターンシップ・仕事体験に参加したことがあるか聞いたところ、「ある」と回答した学生は33.8%だった。参加したことがある割合は、地元進学の学生のほうが地元外進学の学生よりも高かった。
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インターンシップ・仕事体験に参加したことがある学生に対し、参加した結果、地元就職(Uターン含む)に対する考え方はどう変わったか聞いたところ、85.6%の学生が「地元就職を意識するようになった」と回答した。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2025年3月18日~4月6日
- 調査方法:Web入力フォームによる回収
- 調査対象:2026年3月卒業見込みの全国大学生、大学院生
- 調査機関:同社調べ
- 有効回答数:3224名(文系男子503名、文系女子1269名、理系男子726名、理系女子726名)
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