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HRzine Day 2025 Summer セッションレポート | #7(AD)

人材とポジションの科学的なマッチングを実現するタレントパレット タレマネの現実的な3つのSTEPとは

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人的資本経営のためのタレントマネジメントを現実的に進める3つのSTEP

 タレントパレットが最適配置、人材育成、採用強化、健康経営などを実現するオールインワンシステムとはいえ、これらすべてのテーマを一気に実現していくのはかなりハードルが高い。そのため、「人的資本経営のために優先度の高いテーマから逆算し、1つずつSTEPを踏みながら実行していくことが重要だ」と望月氏は説く。ここでは3つのSTEPを示した。

 STEP 1では点在している人事情報を一元化し、活用していくためのプラットフォームを構築する。たとえばタレントパレットでは、勤怠システムと自動連携して蓄積した残業時間と、人事評価のデータを掛け合わせることで、生産性の高いハイパフォーマー社員がすぐに分かるという。また各社員について、異動や受講した研修の履歴、スキル評価、1on1の面談記録、モチベーションの推移(パルスサーベイで取得)といったさまざまなデータを1つのダッシュボード上で確認できる。条件にマッチした社員を探したいときには、キーワードのほか、自然文でも検索を行える。

 さらにタレントパレットでは、人事ビッグデータに生成AIを掛け合わせることで、人材の見える化を加速させることができる。たとえば、社員1人ひとりの入社履歴や特徴、強み、今後期待できる分野などをカバーした紹介文を生成AIに自動生成させることができる。これは、経営層や各組織のマネジメント層が意識決定を行う際に役立つ。当然ながら、どういった情報を使って生成するかは、各自で取捨選択できる。

 「システムにどれほどデータが蓄積されても、使いたいときに使いたいデータを検索してもうまく出てこない、目的に対して使える形でデータが出てこないのでは、取り組みが形骸化してしまいます。ここに生成AIという武器を使うことで、より手軽にデータを活用していただくことができます」(望月氏)

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 加えて最近のトピックとして、社内の活躍人材をスカウトするための「タレントリーチ」という機能が紹介された。これは、たとえば「デジタルマーケティングの経験と海外勤務経験がある人」といった自然文で人材を検索できる機能で、マッチ度が高い順に人材を表示してくれる。

 これを実現できる背後には、蓄積されたデータから職務経歴(レジュメ)と合わせて「スキルタグ」を自動生成する仕組みがある。タレントパレットには、400以上の職種ごとに対応したスキルタグデータベースが搭載されており、スキルタグの自動生成ならびにスキルタグによる人材マッチングを可能にしている。スキルは自社独自のものを追加することも可能だ。

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 次に望月氏はSTEP 2として、タレントパレットにはさまざま目的に対してデータを入力してもらうためのインターフェイス(人事評価シートや研修の受講履歴など)が各種用意されていることを説明した。タレントマネジメントシステムの運用において、いかにデータを入力してもらうかは大きな課題であるが、これを解消する機能といえる。

 たとえば、社員に自分のスキルを登録してもらうためのスキルシートは、テンプレートを使って簡単に作成できるほか、独自スキルを追加するなどのカスタマイズも柔軟に行える。入力されたスキル情報は表形式やレーダーチャートで可視化できるとともに、時系列で成長度をモニタリングしていける。

 最新の事例としては、力量評価への活用がある。どのスキルを持つ人が今後どれくらい必要になるかという目標と、現場の実態との差分を捉え、人材育成計画に活かしている。また、組織の強み/弱みを人材ポートフォリオとして把握して、育成計画に反映させることも行われているという。

 タレントパレットはLMS(学習管理システム)としての利用もできる。4万人超の社員を擁する、あるITソリューション企業では、タレントパレットを活用して、グループ全体の研修プラットフォームを構築しているという。また、受講履歴や社員1人ひとりのスキルをもとに、優先的に受講すべき研修がレコメンドする機能を備えており、効果的な教育体系を実現できる。

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 続いて望月氏はSTEP 3として、最近相談が多いという適所適材の人材配置を例に、「ためたデータを目的に応じて、どう使えるか」を解説した。

 タレントパレットは「ポジション管理」機能により、経営戦略から逆算して各ポジションの充足度を可視化する「ポジションマップ」を表示できる。ポジションにはジョブディスクリプションやスキル要件などを登録でき、それにマッチする社内人材を候補者としてリストアップする機能も備える。逆に、人材が充足していない(タレントパイプラインが弱い)ポジションを明らかにすることもできる。

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 ただ、ここまでに説明したSTEP 1からSTEP 3を実現しようとすると、中長期的には2~3年の時間が必要になるだろうと望月氏。しかし、時代の流れが非常に早い中で「STEP 1をいつ踏み出すか」が、企業にとって重要な意思決定になってくると指摘した。

 なお、望月氏は追加のトピックスとして、自律的キャリア形成を支援する最新機能を取り上げた。

 やはり、会社としては社員1人ひとりが自律的に育ってほしい。だが社員からすると、どういう業務経験を積めば望むキャリアに進めるのかが分からず、他社に目移りしてしまうことが少なくない。この課題に対して、タレントパレットは現在のキャリアと目指すキャリアのフィット&ギャップを見える化する「キャリアボード機能」を用意している。この機能により、社員は自分にいま不足している経験やスキルなどを把握できるため、自律的に必要なアクションをとれるようになる。

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科学的な人材育成・登用こそが競争を勝ち抜く武器となる

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この記事の著者

丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

袖山 俊夫(ソデヤマ トシオ)

上智大学法学部卒。上場企業に入社し、宣伝部に在籍。その後メディア・コーディネーターとして独立。以来、多くのフリーランススタッフと案件ごとにユニットを編成し、大手新聞社グループ各社が発行する媒体のコンテンツ制作をハンドリングする。現在は、執筆業に専念。経営やHR分野を中心に、企業経営者や人事責任者、大...

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