LDcubeは、「ポスト・コロナの人財育成施策の実態」について、アンケート調査の結果レポートを公開した。
67%の組織が人材育成施策の効果を感じられていない
現在の人材育成施策の効果について聞いたところ、「効果が出ていると感じる」が9%、「効果が少し出ていると感じる」が24%、「どちらとも言えない」が44%、「効果があまり出ていないと感じる」が15%、「効果が出ていないと感じる」が8%という結果になった。
「どちらとも言えない」「効果があまり出ていないと感じる」「効果が出ていない」という回答を合算すると、67%の組織で効果を感じられていないことが分かった。
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3年連続で、6割を超える組織で人材育成施策の効果を感じられていない
2023年の同時期調査では、67%の組織が「効果を感じられていない」と回答し、2024年においてもその数字は65%とほとんど変化が見られず、2025年には再び67%となり、改善の兆しは見られなかった。
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3年間の調査を通じて、「効果を感じられないまま続けている」ことが大きな課題として浮き彫りになった。人材育成の効果について、「問題不感症」になってしまっていることが懸念されるという。
65%の組織で人材育成にAIの活用が進んでいない
AIツールの普及が進んでいるが、勤め先では人材育成においてAIを活用しているか聞いたところ、「とても活用している」「やや活用している」と答えた組織は、合わせても14%にとどまった。「あまり活用していない」「まったく活用していない」と答えた組織は、合わせて65%と、半数以上の組織で人材育成においてAIの活用が進んでいないことが分かった。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- アンケート名称:「ポスト・コロナの人財育成施策の実態」に関するアンケート(3年目)
- 調査主体:LDcube(調査委託:ProFuture)
- 調査期間:2025年6月20日~7月3日
- 調査方法:Webアンケート
- 調査対象:人事・人材育成責任者・担当者
- 有効回答:186件
- 出典:LDcube
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