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インタビュー《人材活用》| AIの導入

AIエージェントと働く時代、CHROは仕事全体を考えるChief Work Officerに進化する

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AIエージェントが同僚になる時代、育成への影響は?

——WorkdayはAIエージェントを提供しており、また他の業務アプリケーションベンダーもAIエージェント戦略を進めています。そして、多くはAIエージェントを“同僚”に近い位置付けにしています。これは職場の労働力という点で、どのような影響があると考えますか。

 組織がAIをうまく活用するというのは間違いない方向性です。人は進んでやりたがらないようなタスクから解放されます。適切に仕事の質が上がり、リスクが軽減されるでしょう。

 HRの観点から見ると、労働力の改革あるいは再設計を成功させるために、HRリーダーが従業員をリードし、人間とAIがコラボレーションする文化をつくっていくことが考えられます。「AIが人を置き換わる」というメッセージが恐怖の一因となっていますが、HRがうまくリードすることで、(一定の仕事をAIが担うようになるという)シフトを乗り越えることができるでしょう。

——AIが仕事の現場に入り、人間の従業員の同僚として働く時代に向かうと予想できますが、Workdayの製品も変わるのでしょうか。これまでは人の管理を得意としてきましたが、AIエージェントをどのように管理するのでしょうか。

 Workdayは今年2月に「Agent System of Record」というソリューションを発表しました。エージェントを管理・サポートするためのプラットフォームとして設計されており、エージェントの構築、登録、権限の設定、オン/オフの切り替えなどの機能があります。WorkdayのAIエージェントはもちろん、サードパーティーが提供するAIエージェントも一元的に管理できます。

 これにより、人に対するのと同様にAIエージェントに対してもITアクセス、権限、データをナビゲートしたり管理したりすることを可能にします。具体的には、AIエージェントの役割、スキル、データへのアクセスを定義するほか、コスト管理、コンプライアンスへの遵守なども確実に行い、リアルタイムでAIエージェントの活動を可視化します。

——AIエージェントの管理に責任を持つのはCHROになるということでしょうか。

 まだ明確ではありませんが、動向を興味深く見ています。

 現在、顧客にこの質問をすると、その部門や領域のリーダーとCHROの組み合わせになると考えている組織が多いようです。アクセス管理などIT的な性質があるため、IT担当者の関与も不可欠です。

——AIはエントリーレベルの仕事が得意です。AIが普及すると、新入社員がエントリーレベルの仕事をしながら経験を積むことができなくなる、そんなネガティブな影響も考えられます。

 確かにその懸念はあります。

 しかし研究によると、こうした状況でこそクリティカルシンキングの重要性が高まっているとされています。(人が)AIをチェックするうえでクリティカルシンキングは不可欠であり、クリティカルシンキングはAIのチェック機能を果たすとも予想できます。つまり、若手社員はクリティカルシンキングを身に付けることで、AIが出した結果や提案を適切に判断できます。

 エントリーレベルの仕事、若手社員のスキル育成は、組織がどのようにAIを導入・展開するのかにかかっています。重要なのは組織がこの変革に備えること。若手社員がAIツールにアクセスできるようにするだけでなく、メンターや先輩社員からの指導を受けられる環境を整える必要があります。これにより、人間とAIが協力し合う体制をつくることができます。ここでHRは重要な役割を果たすことでしょう。

 組織がAIを導入する際には、さまざまなタイプの人材について深く考える必要があります。AIと人間の両方をパートナーとして活用しながら社員のキャリア形成をどう支援していくのか。AIにはリスクもありますが、この視点は不可欠です。

次のページ
CHROの役割は人材の管理から仕事の最適配分の責任者に変わる

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この記事の著者

末岡 洋子(スエオカ ヨウコ)

フリーランスライター。

二児の母。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://hrzine.jp/article/detail/7116 2025/11/21 08:00

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