i-plugは、新卒採用を実施する企業を対象に、「内定者フォローに関する調査」を実施した。
内定式を対面で実施する企業は66.3%、2年前より7.3ポイント減少
内定式の実施方法について、「対面」での実施を予定していると回答した企業が最多の66.3%。2023年に実施した同様の調査結果と比較すると、7.3ポイント減少している。一方で、「内定式を実施しない」と回答した企業が27.6%と、一昨年の調査結果から8.7ポイント増加した。企業が「内定式」という形式にこだわらず、内定者とのコミュニケーションの機会を設けていることが推察される。
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内定式開催までに行うフォロー内容は「内定者懇親会」が最多
内定式の開催までに行った(または行う予定)フォロー内容として、「内定者懇親会」が55.3%で最多となり、次いで「定期的なメールや電話のやり取り」が54.4%、「個別面談」が44.2%と続いた。
内定式の開催までに行った、具体的な内定者フォローの内容を聞いたところ、「内定者同士で、社会人になるまでの目標をつくり、共有する」「入社1~2年目の若手社員との食事会」「対面の交流会(レクリエーション、先輩社員との座談会)」など、内定者同士のつながりの機会を深めるための交流の機会や、内定者の不安の解消するために個別面談の機会を設けるなど、コミュニケーションを図るものが多く回答された。
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今後入社までに行う予定のフォロー内容、1位は「定期的なメールや電話のやり取り」
今後入社までに行う予定のフォロー内容として、「定期的なメールや電話のやり取り」が50.5%で最も多く、次いで「内定者懇親会」が32.0%、「個別面談」が27.6%と続いた。
内定式前は「内定者懇親会」が55.3%で1位だったが、内定式後は32.0%で2位となり、23.3ポイント減少している。一方で、「eラーニングなどの勉強の機会」が内定式前は7.9%で11位だったが、内定式後は23.2%で5位となり、15.3ポイント増加した。入社が近づくにつれて、入社後を見据えたフォロー内容に変化していることが推察できる。
今後入社までに行う具体的な内定者フォローの内容を聞いたところ、「内定者の間にアルバイトとして約5ヵ月間、実務を経験」「社内のクリスマスパーティーや忘年会への招待」「ビジネスマナー研修、eラーニング受講案内」など、入社に向けて現場社員との親睦を深めるコンテンツや、実務に役立つ知識やスキルを身につける機会の提供が多く挙げられた。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2025年9月9〜13日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:新卒採用を実施する企業
- 有効回答数:297件
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