コーナーは、入社1〜3年目のZ世代(退職予定が決まっている人を除く)を対象に、「継続・退職意向」に関する調査を実施した。
Z世代の継続・退職意向
新卒3年目以内・Z世代の回答者の68.1%が「いずれ辞めたい」と退職意向を内包している。一方、現在は継続意向がある層が31.9%存在した。
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「辞めたい」が今辞めない理由
辞めたいと思ったことがあるが辞めていない理由を聞くと、「転職活動の負担や不安が大きい」が30.0%、「転職活動が面倒」が29.7%で、転職活動への心理的・事務的な負担と、次の選択肢の不明確さが辞めない理由の中心となった。キャリア形成の不安も一定程度見られる。
一方で、「成長や学びを得られている」が17.1%、「目標達成や任された役割をやりきりたい」が10.9%など、前向きな残留理由の回答は相対的に少ない結果となった。
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働きやすさ・やりがい認識の実態
退職志向層の不満は処遇・昇進・裁量などやりがい側に偏っていたため、「働きやすさ」「やりがい」の両立実感を確認したところ、「両立できている」は16.6%にとどまった。「働きやすいがやりがいはない」「どちらもない」が60.0%のため、やりがい不足が浮き彫りになっている。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査タイトル:「Z世代の継続・退職意向」調査
- 調査対象:Z世代(1996年以降生まれ)で新卒入社した企業に在籍する入社3年目までの正社員
- 調査期間:2025年8月29日〜9月4日
- サンプル数:514名(新卒1年目:256件、新卒2~3年目:258件)
- 調査実施者:コーナー、マクロミル
- 調査方法:Webアンケート調査
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