「ここで働く自分」を想像できるから選ばれる
——採用の段階からていねいなコミュニケーションを重ねられていますが、最終的に学生さんが入社を決める理由はどんなところにあると感じますか。
やはり「人」でしょうか。「社員の雰囲気が良かった」「一緒に働きたいと思えた」という声をよく聞きます。会社説明会から最終面接まで、さまざまな年代の社員と接点を持つ機会を設けているので、学生さんは“ハーゲンダッツで働く自分”をリアルに想像できるのだと思います。
もちろん商品力やブランドの魅力もありますが、「少数精鋭の中で自分も活躍できそう」と感じてもらえる点も大きいと思います。社員数に対して職種の幅が広いので、「やりたいことが見つかる」「キャリアの選択肢がある」と感じてもらえるようです。
——実際に入社後も、働き続けたいと思える制度も整っていますよね。
はい。制度面では、フレックス勤務や在宅勤務を新入社員から利用できるようにしています。働く場所や時間を自分で選べる柔軟さは、働きやすさの大きな支えになっていると思います。また、2年目からはリフレッシュ休暇が取れるようになり、土日を含めて9連休が可能です。皆さん旅行を計画したり、家族と過ごしたりと楽しみにしているようです。
さらに、ハーゲンダッツならではのギフト券支給制度もあります。年に2回配布しており、自分で食べてもよいし、誰かにプレゼントしてもよい。小さな制度ですが、“自分も誰かもハッピーにできる”ハーゲンダッツらしい福利厚生だと思います。
——働きやすさに加えて、キャリアを支える仕組みもあると伺いました。
特に力を入れているのが、キャリア形成支援です。年に1回、上司と部下が1対1で「自分のキャリア」について話すマイキャリア制度を設けています。これは業務の評価面談とは異なり、「どんなキャリアを描きたいか」「どんなスキルを磨きたいか」を対話する場です。2022年に導入し、少しずつ定着してきました。
——そうした時間は、若手社員の自己理解や上司との相互理解にもつながりそうですね。
おっしゃるとおりです。キャリア面談の目的は、“この会社でどう成長できるかをいっしょに考える”こと。上司にとっても、部下がどんな想いを持っているかを知る大切な時間です。
また、自己啓発支援制度も充実していて、業務に直接関係のない資格でも費用の一部を会社が補助します。社員が「やりたい」「学びたい」と思う気持ちを応援する文化がありますね。
——まさに“自由と責任”を重んじる風土ですね。
そうですね。ハーゲンダッツ ジャパンの社風は「個を尊重し合い、信頼し合う」文化です。だからこそ、社員1人ひとりが自立的に動きながら、互いに支え合える。私たち人事としては、単に“働きやすい”だけでなく、“働きがいを感じられる”環境を整え続けたいと思っています。
——では最後に、今後の展望をお聞かせください。
これからも、入社した社員に長く活躍してもらうために、「チャレンジを後押しする風土」をより強化していきたいです。社員が自ら考え、提案し、挑戦できる環境をつくることで、会社としても新しい価値を生み出せると思っています。“ハーゲンダッツらしい働きがい”を育てながら、1人ひとりの可能性を広げていける組織を目指します。


