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ピープルアナリティクス超入門!| 第12回

従業員のパフォーマンス低下・トラブルの発生は予兆で捉える——「パルスサーベイ」の設計と読み取り方

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スコアに振り回されず、結果を正しく読み取る

見るべきは「スコアの絶対値」ではなく「スコアの変化」

 パルスサーベイの結果を見るとき、どうしても気になってしまうのはスコアの高低です。しかし、パルスサーベイにおいて本当に重要なのは、「今のスコアの絶対値」ではありません。見るべきなのは、変化が起きているかどうかです。

 主観データは、その性質上、個人差や日々の揺らぎを多く含みます。単発の数値だけを切り取って判断すると、ミスリーディングになることもあれば、逆に重要な兆候を見逃してしまうリスクもあります。重要なのは、「これまでと比べてどう変わったか」「その変化が一時的なものなのか、連続して起きているのか」といった、時間軸での読み取りです。

 また、スコアそのものだけでなく、「サーベイに回答しているかどうか」という変化にも注意を向ける必要があります。これまで継続的に回答していた従業員が、急に回答しなくなった場合、それ自体が何らかの変化の表れである可能性があります。「回答しない」という行動もまた、1つのメッセージとして捉えることができます。

 パルスサーベイは、状態を“確定”させるためのものではありません。変化に“気づく”ための手段です。その前提に立つことで、データとの向き合い方は大きく変わってきます。

ミクロとマクロ、両方の視点で読む

 パルスサーベイの結果は、ミクロ(個人)とマクロ(組織)、両方の視点で読むことができます。この2つをバランスよく行き来することで、組織の状態に対する見立ての誤りを減らせます。

 ミクロの視点では、個人や小さな集団の変化に注目します。特定の人のスコアが連続して下がっていないか、同じチームの中で一部のメンバーだけが大きく揺れていないか、といった点です。ここで重要になるのは、単発の数値ではなく、「連続性」や「偏り」です。

 一方、マクロの視点では、組織全体や部門単位での傾向を捉えます。ただしここで注意したいのが、平均値だけを見て判断してしまうことです。全体の平均スコアが大きく変わっていなくても、その内側でばらつきが広がっている場合、特定の層にコンディション不調が偏っている可能性があります。

 平均が保たれている状態は、「問題が起きていない」ことを意味するとは限りません。むしろ、一部の従業員が無理をして耐え続けることで、全体の数字が維持されているケースもあります。マクロの視点では、平均値に加えて、分布やばらつきの変化にも目を向けることが重要です。

 パルスサーベイの情報を立体的に捉えるためには、ミクロで兆しを拾い、マクロでは構造を見る。この2つの視点を往復しながら分析する姿勢が求められます。

数字は「評価」ではなく「問い」のために使う

 パルスサーベイの結果を、評価や管理の材料として使ってしまうと、途端に機能しなくなります。スコアの低下は、誰かの責任を問うための根拠ではありません。あくまで、対話や支援を始めるためのきっかけにすぎません。

 ミクロで見えた変化に対しては、「その人に何が起きているのか」を対話を通じて確かめる。マクロで見えた傾向に対しては、「組織として何が影響しているのか」を考える。こうした使い分けができて初めて、数字は意味を持ち始めます。

 スコアを「答え」として扱うのではなく、「問いを立てるための材料」として扱いましょう。パルスサーベイを有効にするかどうかは、設計や分析以上に、数字との向き合い方にかかっています。

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パルスサーベイを「単なる施策」で終わらせない

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この記事の著者

友部 博教(トモベ ヒロノリ)

東京大学大学院で博士号を取得後、東大、名古屋大、産総研などでコンピューターサイエンスの学術研究に取り組む。2011年、DeNAに入社し、アプリゲーム分析およびマーケティング分析などの部署を統括、その後ピープルアナリティクス施策を担当。メルカリの人事を経て、ビズリーチに入社。現在はビズリーチ WorkTech研究所 ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://hrzine.jp/article/detail/7462 2026/01/26 08:00

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