SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

直近開催のイベントはこちら!

HRzine Day 2026 Summer

2026年7月28日(火)@オンライン

主要製品スペック一覧

人事業務の効率・確度・精度を高めるために欠かせないHRテクノロジー。その主な製品の機能を分野ごとに比較できる資料群です。製品検討の参考資料としてご活用ください。

eラーニング・LMS<br>主要製品スペック一覧 2024

eラーニング・LMS
主要製品スペック一覧 2024

その他のスペック一覧

人事労務管理システム<br>主要製品スペック一覧 2023

人事労務管理システム
主要製品スペック一覧 2023

タレントマネジメントシステム<br>主要製品スペック一覧 2023

タレントマネジメントシステム
主要製品スペック一覧 2023

未来へ駆動する「戦略人事」のヒント:AI時代の人・組織・制度を考える | グローバルHRデータ基盤を構築する

グローバル人材の可視化はなぜ難しいのか 人的資本開示を実現するHRプラットフォーム構築の考え方

栗山 周也[著]

  • Facebook
  • X
  • note
  • hatena

まずはスモールスタートで価値を示す

 グローバルHRデータプラットフォームは、一気に完成形を目指すよりも、段階的に構築する方が現実的です。最初からすべての地域、すべての人事領域、すべての指標を対象にすると、要件が複雑化し、プロジェクトが長期化しやすくなるため、たとえば、日本→中国→東南アジア・オセアニア→EMEA→北中南米のような形式で段階的に進めることが多いです。

 まずは、経営上の優先度が高く、かつデータの整備可能性が高い領域から始めるのがよいと考えます。たとえば、グローバル従業員数、組織別人員、管理職比率、女性管理職比率、主要ポジション、後継者候補、離職率などです。これらを一定の品質で可視化し、経営や人事にとって有用なインサイトを提供できれば、HRデータプラットフォームの価値を示すことができます。

 そのうえで、スキル情報、学習履歴、キャリア志向、エンゲージメント、パフォーマンス、報酬、採用などへ対象を拡張していくことができます。段階的に進めることで、データ品質や運用課題を確認しながら改善できます。また、各地域にとっても負担を抑えながら参加しやすくなります。

おわりに

 最後に強調したいのは、人的資本経営や人材データ活用の目的は、人を単なる数字として管理することではないという点です。人材データの可視化は、単に開示指標を作成するためのものではありません。企業が保有する人材の量・質・配置状況を客観的に把握し、事業戦略と連動した人材ポートフォリオを設計するための基盤です。

 どの地域にどのような人材がいるのか。どのような経験やスキルが不足しているのか。誰に次の挑戦機会を提供できるのか。どの組織でエンゲージメントや離職の課題があるのか。こうした問いに向き合うことで、企業はより実効性のある人材戦略を描くことができます。

 人的資本開示も同様です。開示は外部への説明責任であると同時に、自社の人材戦略を見直す機会でもあります。指標を並べるだけではなく、その背景にある課題、打ち手、進捗を継続的に把握することが重要です。今後、CSRDをはじめとする国際的なサステナビリティ開示の要請は、企業に対してより一貫性があり、説明可能な人材データ管理を求めていくと考えられます。

 そのためには、信頼できるデータ、共通の定義、適切なガバナンス、プライバシー保護、そして経営と人事が対話できるプラットフォームが必要です。グローバル人材の可視化と人的資本開示を実現するHRデータプラットフォームは、これからの企業にとって単なるIT基盤ではありません。人的資本経営を実行に移し、グローバルな開示要請にも対応するための重要な経営インフラです。

 開示対応のためのプラットフォームではなく、企業の成長を支えるためのプラットフォーム。その視点でグローバルHRデータ基盤を構築していくことが、これからの時代にますます重要になると考えています。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
  • hatena
未来へ駆動する「戦略人事」のヒント:AI時代の人・組織・制度を考える連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

栗山 周也(クリヤマ シュウヤ)

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 People Consulting / HR Transformation シニアマネージャー

外資系コンサルティングファームを経て現職。HR IT領域の専門家として、人事システムの構想策定や人事システム選定から、人事システムを活用したBPR、グローバ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • note
  • hatena

Special Contents

AD

Job Board

AD

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

2026年7月28日(火)@オンライン

イベントカレンダーを見る

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング