「CKAD試験」は、Kubernetesを使用したクラウドネイティブアプリケーションを設計・構築・構成・公開する能力を証明する試験で、認証の取得によってアプリケーションリソースの定義や、コアプリミティブを使用したKubernetesへのスケーラブルなアプリケーション/ツールの構築・監視・トラブルシューティングが可能になる。
同試験の費用は300USドルで、映像・音声ストリーミングおよびスクリーン共有によって遠隔地でも受験できる。受験にあたっては、ChromeブラウザまたはChromiumブラウザ、インターネット接続環境、Webカメラ、マイクが必要で、受験時の映像や音声、共有されたスクリーンはレビューのために一定期間保存される。
試験の出題範囲と出題割合は次表のとおり。
出題領域 | 出題割合 |
---|---|
Core Concepts | 13% |
Configuration | 18% |
Multi-Container Pods | 10% |
Observability | 18% |
Pod Design | 20% |
Services & Networking | 13% |
State Persistence | 8% |
さらに、CNCFはLinux Foundationとの協力によって、Kubernetesのオンラインコース「Kubernetes for Developers」(LFD259)の提供を、5月15日(現地時間)に開始する。同コースでは、マルチノードクラスタにおけるアプリケーションのカスタマイズ、ホスト、デプロイ、構成について学習が可能で、実際に利用されている事例を用いた実践演習も含まれているため、学習した概念をより確実に習得・理解できる。
同コースで扱われるテーマは、「CKAD試験」で問われる知識領域に準じているので、「CKAD試験」に向けた知識や技術の向上に役立つ。受講料は299USドル。
CNCFでは、クラウドネイティブ技術の利用者向けトレーニングや認証の提供に力を入れており、2017年に開始した「公認Kubernetes管理者(CKA)試験」(Certified Kubernetes Administrator exam)には1500名以上が登録しているほか、「CKAD試験」のベータ版テストには700名以上の開発者が参加している。