同調査は、ワークポートを利用した20代~40代の転職希望者226名を対象に、11月20日~26日の期間に実施された。
アンケート回答者のうち、日系企業に勤めている192名を対象に、「職場に外国人社員はいるか」を尋ねたところ、「いる」という回答は44.8%だった。
職場に外国人社員がいると回答した人(86名)を対象に、「外国人社員は社風や文化に順応していると思うか」を尋ねた質問では、70.9%が「はい」と回答している。
順応していないと感じる部分としては、「日本語での意思疎通ができていない」「社内規定を守れない」といった、言語と文化の違いが要因になっているという意見が多数挙がった。一方で、「多言語に対応可能」「固定概念を打破できる。考え方の見直しができる」など、言語と文化の違いをポジティブに捉えた意見もみられる。
その他の意見としては、以下のようなものがあった。
- 躊躇なく上に意見を言えてしまう
- 異国・異文化によって考え方が異なるのでさまざまな角度からアイデア会議ができる
- 風通しが良く楽しい。文化的雑談ができる
- 仕事の進め方がラフなことがある。自分のペースを崩そうとしない
- 日本人独特の価値観や例えがなかなか理解してもらえない
アンケート回答者全員に、「外国人社員の受け入れが拡大することで自身の働き方は変わると思うか」を尋ねたところ、「はい」という回答は58.0%で、理由としては「コミュニケ―ションをとるために英語学習も必要となるだろうから」といった言語に関することや、「日本人にはないアイデアや文化を受け入れる体制が必要」「多角的に物事を考えることが必要なため、マネジメント能力が広がりそう」といった文化の融合や多様性に適応していく必要性を挙げる意見が大半を占めている。
そのほか、「暗黙の了解となっている仕事のやり方が変わる」「ワークライフバランスへの意識に影響を受けそう」といった社内体制や制度の整備、ルールの明確化に期待を寄せる意見もあった。
全体的に、外国人材の受け入れ拡大については「視野が広がる」「新しい価値観が吸収できる」「人手が増える」などポジティブな意見がほとんどで、「仕事がとられそう」「言葉の壁でやり辛くなりそう」といったネガティブな意見は、2割に満たない程度となっている。