2019年に日本で求人増加が予想される人材トレンドの1位となったのは、フロントオフィスアプリケーション開発者。フロントオフィス(顧客との接点となる部署・現場)の業務を迅速かつ円滑に進めるためのアプリケーション開発をめぐる競争が加速する中で、開発とサポートを行う人材、とりわけC++やJavaのスキルを持つ人材の求人が増えるという。
2位は法務プロフェッショナルで、コンプライアンスとプライバシー保護の強化によって、法務プロフェッショナルへの需要は今後も続く見込み。さらなる金融リスク懸念から、保護対策に積極的になる企業が増えると思われるとする。
3位は金融業界でのサイバーセキュリティー担当者。国際サイバーセキュリティ基準進展と歩調を合わせて、企業内にある極秘情報の機密性と完全性を保持し、企業の信頼を損なうデータハッキングや規則不履行を防止する必要性が高まるため、情報セキュリティを強化する企業が引き続き増加していくと見込まれる。また、保険会社と投資銀行のIT監査員、ITセキュリティマネージャー、ITリスク管理責任者/IT管理責任者といった人材の獲得競争はより加熱すると予想する。
4位はライフサイエンス分野の人材で、ライフサイエンス業界は来年も成長が見込まれることから、この分野の人材需要は今後も続くと考えられるという。
5位は保険運用実務経験者で、保険会社ではインシュアテックが盛んに利用されていることを背景に、保険運用実務の経験を持つ人材は、企業の技術開発に今後も不可欠とされ、消費者が共感できるアプリケーションの開発を求められている。
6位は女性のWeb、モバイル開発者。日本ではUX/UIの専門家が不足しているため、企業はこれまでの男性中心の求人から切り替えて、女性の採用を積極化する。
以下、7位には配送センター担当者、8位には人事担当者、9位にはバイリンガルの財務会計担当者、10位にはバイリンガルのオペレーターがランクインした。