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2024年2月1日(木)12:00~17:40

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人事業務の効率・確度・精度を高めるために欠かせないHRテクノロジー。その主な製品の機能を分野ごとに比較できる資料群です。製品検討の参考資料としてご活用ください。

人事労務管理システム<br>主要製品スペック一覧 2023

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イベントレポート |「ITベンチャーが語るエンジニアリング組織のマネジメント」

採用から開発スタイル、評価制度・目標設計まで、気づきにあふれた「エンジニアリングマネージャーの仕事」総ざらい――広木大地氏、古川陽介氏ほか《後編》


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 昨年11月27日に開催されたイベント「【特別対談】 ITベンチャーが語るエンジニアリング組織論とは〜成長し続けるエンジニアリング組織であり続けるために〜」(主催:株式会社LOB/BizteX株式会社)のレポートの後編である。今回は、エンジニアが社外で行う活動(課題活動)に対する評価の仕方や、EM(エンジニアリングマネージャー)の役割や同職に向いている人についての議論をお送りする。

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前編はこちらから。

パネリスト

  • 広木大地氏(株式会社レクター取締役、『エンジニアリング組織論への招待』著者)
  • 古川陽介氏(株式会社リクルートテクノロジーズ、Japan Node.js Association代表理事)
  • 中原 伶氏(株式会社LOB CTO)
  • 袖山 剛氏(BizteX株式会社 CTO)

モデレーター

  • 竹林史貴氏(株式会社LOB CEO)

課外活動はどう評価すればよいのか

3つ目のテーマ(その2)
3つ目のテーマ(その2)

竹林史貴氏(以下、竹林):続いて課外活動系の評価について。個人的にはとても聞きたい部分なんですが、(イベントなどでの)講演や登壇を会社としてはどう評価すべきかというところです。

古川陽介氏(以下、古川):先ほど、うちの会社では広報と人事がよく絡み合うという話をしましたが、新しいOSSを開発するといった業界貢献などに対しては、広報がブログに書いたり、本を執筆するなどの活動につなげたりしてくれますし、その活躍が上層部にフィードバックされるなど、社内外に認知がつながっていく仕組みがあります。

古川 陽介氏
古川 陽介(ふるかわ・ようすけ)氏
株式会社リクルートテクノロジーズ。
Japan Node.js Association代表理事。
大学院を卒業後、有名複合機メーカー、大手携帯ゲーム会社を経て、2016年5月リクルートテクノロジーズ入社。現在はグループマネージャーとしてメンバーの教育をはじめ、Webアプリ作成用のユーティリティツールやフレームワークの開発を担当。さらにJapan Node.js Association代表理事として、海外のカンファレンスでも登壇するほか、勉強会「東京Node学園」やNode.jsの祭典「東京Node学園祭」も運営。2018年11月よりBizteXの技術顧問にも就任。

竹林:広木さんはどうでしょう?

広木大地氏(以下、広木):業界貢献への評価によって会社のプレゼンスが上がる、というケースを考えると、本当に講演は課外活動なのかな、と思っていて。たとえば、事業部長が業界のカンファレンスに出たときに、「なぜ課外活動をしているんだ」と言う人って、あんまりいないと思うんですよ。テクノロジー企業としてのプレゼンスを向上させたい状況下で、評価ができないと思う理由がよく分からないです。

古川:一方で、課外活動ばっかりやって他のことをやらない、という社員にはどうすべきかというのがあります。

広木:そこは適切に評価してあげて、としか言えないですね。課外活動したことでプレゼンスが高まり、外部から優秀な存在が集まって、勝手に成長してくれるならいいと思います。そうでなければ、次はこういうことをやっていこうか、と言えば済む話かなと。

竹林:ここに関する悩みが多い理由は、達成率で測れるOKRやMBOではなく、SランクとかAランクとか、パーセンテージで測れない相対評価ランクを採用している会社が多いせいなのかなと。

広木:なるほど。ただ、定性・定量評価についていえば、パーセント評価をあらゆる被評価者に当てはめないといけないわけではないと思っています。これはエンジニアだけでなく、起業家や事業責任者など、クリエイティブな仕事してる人全般に言えますが。

 たとえば、新規事業のグロースに取り組む人と、すでに仕上がったビジネスのマネジメントをしている人です。それぞれ違う難しさがあると思いますが、仕上がったビジネスだと、放っておいても数%成長を達成するケースって結構あるじゃないですか。そんなときに「利益率で全部評価します」と言われたら、新規事業なんか誰もやらない。そこは、チャレンジすることに価値を見出してプロジェクトマネージャーを評価するのと同様に、「活動はよかったけど、事業の部分ではこうしたほうがよかったよね」と評価してあげればいい。

竹林:おっしゃったように、クリエイティブな領域全般の問題ですよね。何かしら不確定なことを評価設計に落としながらやっていくのが良さそうです。

広木 大地氏
広木 大地(ひろき・だいち)氏
株式会社レクター 取締役。
書籍『エンジニアリング組織論への招待』(技術評論社刊)著者。
1983年生まれ。筑波大学大学院を卒業後、2008年に新卒第1期として株式会社ミクシィに入社。同社のアーキテクトとして、技術戦略から組織構築などに携わる。同社メディア開発部長、開発部部長、サービス本部長執行役員を務めた後、2015年退社。現在は、株式会社レクターを創業し、技術と経営をつなぐ技術組織のアドバイザリーとして、多数の会社の経営支援を行っている。

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この記事の著者

池谷 翼(YOSCA)(イケタニ ツバサ)

大学在学中に先端情報技術と社会の関係性に関心を持ち、独自に情報収集を始める。現在はIT・テック系ライターとして、業務効率化支援などtoB向けITツール・サービスをテーマとした取材、記事執筆を中心に活動中。趣味はSF映画鑑賞。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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