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HR Techのこころ | #10

Unipos――なにげない隠れた貢献を全社員で共有し称え合う文化を醸成、モチベーションとパフォーマンスを向上させる

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 「Unipos」は、仕事上のちょっとしたお礼として、従業員同士が全社で共有されるメッセージとともに、“ピアボーナス”という少額のお金を送り合う仕組みを企業に提供するソリューションだ。「Uniposを導入すると、社内の雰囲気は劇的に良くなる」――同ソリューションの開発元であるUnipos株式会社 代表取締役社長の斉藤知明氏はそう胸を張るが、その秘密は何か。そもそも、なぜUniposは生み出されたのか。わざわざお礼を送り合う文化は根付くものなのか。斉藤氏に聞いた。

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イノベーティブな組織の土台ができる

――まず、Uniposやピアボーナスについて教えていただけますか。

 Uniposは、従業員同士がお互いの隠れた貢献を知り、見つけ、称え合う文化を作るためのクラウド型ソリューションです。Uniposを導入することで、コラボレーティブで生産性の高い組織を作れます。

斉藤 知明氏
斉藤 知明(さいとう ともあき)氏
Unipos株式会社 代表取締役社長。
東京大学機械情報工学専攻。学業の傍ら、株式会社mikanにてCTOとしてスマートフォンアプリ開発に従事。その後、Fringe81株式会社に入社。一年間エンジニアとしてアプリ開発等を行った後、Unipos事業責任者となる。2017年12月Unipos株式会社の代表取締役社長に就任。

 イメージとしては、全社員が閲覧できる社内SNSです。自分を手助けしてくれた人のことや、会社や周囲の人のためになる活動をした人のことを、それを称えるコメントとともにそこへ投稿します。これにより、その人の貢献が全社員の目に触れることになります。けっこう長い投稿もありますが、他社様の活用例では、1投稿あたり平均で50字程度です。また、投稿には「拍手」(いいね!のようなもの)を送ることができ、投稿を見た人がその貢献を称える気持ちを伝えられるようになっています。

 そして、貢献に応じて支払われるものがピアボーナスです。Uniposでは社長以下全員に、毎週400ポイント分のピアボーナスを送る権利が渡されます。ピアボーナスは投稿とともに、自分以外の従業員へ120ポイントを上限に好きな分だけ送れます。ポイントは投稿に共感したメンバーから「拍手」をもらうことで、投稿した人にも付与されます。ポイントは会社の決めたレートで現金化され、月に一度、給料に加算される形で支給される仕組みです。ただし、1週間経つと手持ちの送れる400ポイントは消えてしまい、使わずに余った分は翌週に持ち越すことができません。この制約により、メッセージとピアボーナスを送り合う動きが促されます。

Uniposの画面。UniposにはPCブラウザとスマートフォンアプリからアクセスできる
Uniposの画面。UniposにはPCブラウザとスマートフォンアプリからアクセスできる
[画像クリックで拡大表示]

 企業の中にはいろいろな組織があり、事業も複雑化してきています。1人で完結できることは稀で、ほとんどの事業には、要件を作る人、開発する人、マーケティングの人、セールスの人、サポートの人……とさまざまな役割の人がいる。だから、自分と同じ目的に向かっている仲間が、どういう貢献をしてどういう挑戦をしているのか、それを相互に知って認め合う文化を作るべきだと私は考えます。

 しかし、誰が何をしているのかといった情報は、部署内で閉じていることが多い。個人の貢献は人事も知らないし上司も知らない、ましてや社長なんて全く知らないでしょう。しかし、現場同士が“オープンな場”で貢献を称賛し合えば強い関係性――例えば、エンジニア職とビジネス職が信頼し合う文化が作られます。Uniposはそのオープンな場を提供します。

――相互に認め合う文化は、ビジネスの成果や成長にも影響しそうです。

 おっしゃるとおりです。「コラボレーションをしましょう」とか「イノベーティブな組織を作りましょう」とか言うじゃないですか。でも、自分の隣の2~3人しか知らない状況の中でイノベーションなんて生まれるはずがありません。例えば、別の部署の人と共同で何かに取り組むとなったときに、「はじめまして」から始まるのか、「こういうことに取り組んでいる人ですよね。ちなみに僕のソリューションはこれだから、組み合わせるとこういうことができると思います」と始められるのかでは全然違います。これがお互いの貢献を知っている人と知らない人の差です。

 また、貢献が認められると、自分は誰かの役に立っていると実感できるようになります。人を知り、人に知ってもらうためにUniposはあります。

――とりわけ、他部署の人の仕事は深く理解できない分、その貢献に意識が回らず、むしろ「やって当たり前」と思いがちです。

 仕事なのでやって当たり前だとは思います。ただ、それは仕事だから、お金をもらっているのだから、それでいいでしょうというのではなく、同じ環境で働く仲間が気持ちよく仕事をするために、お互いの貢献を認め合うのです。それが重なると、はじめて信頼関係が生まれてきます。営業は「エンジニアが作ってくれるから売れているのだ」と思い、エンジニアは「営業が売ってきてくれているから我々の未来に投資ができるのだ」と思う。そういう循環が回り始めるのです。最初のきっかけというのが「知る」というキーワードなのだと思っています。

 あと、メンバーが増えて普段の活動が見えにくくなったマネージャーの方は、メンバーの投稿を見ることで、「こういうこともしているのだ」と気づくことができます。Uniposへの投稿は1人が週に1つというのが概ねのペースですから、20人のチームだとしても週に20投稿くらいです。無理なく確認できると思います。

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この記事の著者

市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)

1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

八鍬 悟志(ヤクワ サトシ)

都内の出版社に12年勤めたのちフリーランス・ライターへ。得意ジャンルは労働者の実像に迫るルポルタージュと国内外の紀行文。特にヒンドゥ教の修行僧であるサドゥを追いかけたルポルタージュと、八重山諸島を描いた紀行文には定評がある。20年かけて日本百名山の制覇を目指しているほか、国内外を走るサイクリストとし...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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