同調査は、レバテックルーキー登録者含む2020年エンジニア職で新卒入社予定の学生100名を対象として、2019年8月2日〜2019年8月21日の期間に実施された。レバテックルーキーは以下のように結果を伝えている。
複数言語を習得する学生が半数以上。基礎言語+αの傾向
在学中に勉強した言語について聞いたところ、Javaが46.1%で第1位、次いでC/C++が45.1%、Pythonが39.6%という結果になった。複数回答をする学生が全体の61.0%と、2つ以上の言語を習得している学生は半数以上。また、2つ以上の言語を習得したと答えた学生のうち、約半数の学生がPythonを習得しており、プログラミングの基礎授業として1〜2言語を学習し、機械学習や統計解析に用いるためにさらに1〜2言語を追加で習得するという近年の傾向が表れている。
将来の職業の選択肢にITエンジニアが急浮上。プログラミングに触れたのは大学生以降が全体の9割
92.2%の学生が大学生以降からプログラミングを始めている。2016年に経済産業省が発表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」は多くのメディアに取り上げられ、日本のIT業界における人材不足が大きな課題として世間に認知されるきっかけとなった。同時に、エンジニアという職業も注目されるようになり、特に ITエンジニアの待遇向上や働き方についてのニュースはトレンド化している。 そのような時流の中、エンジニアという職業はポジティブに捉えられ、将来の職業の 選択肢の1つにエンジニアが浮上。受験が終わり実際に職業選択をする大学在学時に、プログラミング学習に取り組む学生が増加している。
プログラミングの学習にはオンライン教材を取り入れる学生多数。インターンは各企業 創意工夫、実務を通し言語習得も可能に
情報系・理工系の専攻でなくとも、教養としてプログラミングの授業が各校で開講されていることも多く、言語の習得方法は学校での講義と書籍での自己学習を取り入れる学生が、それぞれ全体の50.0%と同率で1位になった。増加が著しいプログラミング学校のオンライン教材を利用している学生は、全体の約4割にのぼる。また、インターン先の実務で言語を習得した学生は18.9%。2020年新卒採用では、情報系学部の出身を中心に機械学習・AI人材育成に振り切った採用の傾向が強く見られた。年々参加者が増加しているインターンは、各企業がプログラム内容に工夫を凝らしており、企業インターンは短期・長期問わず実践的なプログラミングスキルを積むことができる場となっている。
就職先で携わる言語はJavaが圧倒的
1位のJavaは50.6%、2位は同率でPHPとC/C++の19.8%だった。これは、レバテックキャリアが2019年6月に発表した「正社員エンジニアプログラミング言語別求人ランキング」における分布と同等の結果。AI・機械学習分野で多く用いられるPythonの割合が18.7%と、正社員の求人ランキングの割合とほぼ同率であることも、2020年新卒エンジニアを取り巻く時流を象徴するものと考えられる。