製造業やサービス業・農業など各産業においては、IoTの研究や導入が喫緊の課題となっているが、専門知識の不足などにより、導入のハードルが高いことが問題とされている。また、行政機関がIoTの導入支援を担う場合も、IoTの知識と能力を持つ人材が不足しているのが現状だという。
そこで、IoT検定制度委員会では、IoT人材を迅速かつ効果的に育成するためのアドバイザー組織として「IoT検定制度アドバイザリーボード」を設置した。アドバイザーには村上憲郎氏、荻野 司氏、大三川彰彦氏、川原 洋氏が就任。その中から、Google Inc.副社長兼Google Japan 代表取締役社長、名誉会長歴任した村上氏がチェアマンに選任された。アドバイザリーボードからは、IoT人材育成、IoT検定制度へのアドバイスのほか、グローバルな視点を持った展開や、海外での検定実施を視野に提言を受ける。
併せて、IoT検定の合格者(IoTプロフェッショナル・コーディネータ)をIoT検定の普及活動により健在化し、IoT専門家や技術者を必要としている企業・団体へ紹介や派遣を推進する。
IoT検定制度委員会はこれら一連の活動により、IoTと関連する企業や産業の活性化を推進。首都圏にくわえて地方でも活動を進め、企業共創の実現を目指す。
アドバイザリーボードのプロフィール
- 村上憲郎氏
- 【現職】村上憲郎事務所 代表取締役、(株)エナリス代表取締役社長、(株)ウエザーニューズ社外取締役、(株)ブイキューブ社外取締役、大阪工業大学客員教授/会津大学参与 兼務
- 【経歴】日立電子、DEC、Northern Telecom Japanなどを経て、Google Inc.副社長兼Google Japan 代表取締役社長、名誉会長歴任後、現職
- 荻野 司氏
- 【現職】一般社団法人重要生活機器連携セキュリティ協議会(CCDS)代表理事、京都大学 特任教授 博士(工学)
- 【経歴】キヤノン(株)、(株)インターネット総合研究所などを経て(株)ユビテック代表取締役に就任後株式上場。同時に日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)IP 担当理事、IPv6普及高度化推進協議会常務理事等を歴任。 CCDSにてIoTセキュリティにおける標準化、技術開発を推進。2014年10月より現職
- 大三川彰彦氏
- 【現職】トレンドマイクロ株式会社 取締役副社長
- 【経歴】1982年よりIT業界でキャリアをスタート。1992年12月にマイクロソフト株式会社に入社し同社執行役員就任を経て、2003年2月にトレンドマイクロ株式会社入社、執行役員 日本代表として、日本国内における個人ユーザならびに企業ユーザ向けセキュリティビジネスの総責任者として活動。 国内ビジネスに加え、IoT事業およびコンシューマビジネスのグローバル統括責任者として2012年3月より現職
- 川原 洋氏
- 【現職】サイバー大学学長 兼 IT総合学部学部長、サイバーユニバーシティ(株)取締役、NPO日本MITベンチャーフォーラム・アドバイザー(前理事長)
- 【経歴】ソフトバンクECホールディングス(現ソフトバンク)技術担当執行役員、DeeCorp・TVバンク CTOを経て、2007年サイバー大学教授、2012年より現職。 MIT工学部博士課程修了(工学博士)