ITパスポート試験とは
ITパスポート試験は、経済産業省が情報処理技術者(コンピュータを扱う人)としての知識・技能が一定以上の水準であることを認定する国家試験で、2009年4月から実施されています。
ITパスポート試験は、システムの利用者/開発者の区別がない、広い意味でコンピュータを利活用する人向けの、初級レベルの試験に位置付けられています。
情報処理技術者試験は次のような体系になっています。
出題のコンセプトは、「職業人として誰もが共通に備えておくべき基礎的な知識を測る試験であることを考慮し、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系のいずれの知識においても基礎的な用語・概念などの理解を問うことを主眼とする」[1] です。
ITパスポート受験概要
受験資格制限 | なし |
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試験実施日 | 随時。試験会場ごとに試験日および試験開始時間が異なる |
試験地・試験会場 | 全国47都道府県で実施。試験会場は、受験申込手続の中で選択可能 |
受験手数料 | 5700円(税込み) |
受験申し込み手続き | ITパスポート試験のWebサイトから希望する試験日時、会場を選択 |
支払方法 | クレジットカード、コンビニ、バウチャーから選択可能 |
試験結果 | 受験終了後、その場で確認可能。試験終了後は「ITパスポート試験」サイトから確認可能 |
ITパスポート試験の試験内容
試験時間 | 120分 |
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出題数 | 小問:100問[2] |
出題形式 | 四肢択一式 |
出題分野 |
①ストラテジ系(経営全般):35問程度 ②マネジメント系(IT管理):20問程度 ③テクノロジ系(IT技術):45問程度 |
合格基準 |
総合評価点、分野別評価点のすべてが次の基準を満たすこと <総合評価点> 600点以上/1,000点(総合評価の満点) <分野別評価点> ・ストラテジ系 300点以上/ 1,000点(分野別評価点の満点) ・マネジメント系 300点以上/ 1,000点(分野別評価点の満点) ・テクノロジ系 300点以上/ 1,000点(分野別評価点の満点) |
試験方式 |
CBT(Computer Based Testing)方式[3] 受験者はコンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答します。 |
採点方式 | IRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づいて解答結果から評価点を算出 |
注
[1]: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の発表資料「情報処理技術者試験新試験制度の手引」より。
[2]: 総合評価は92問、分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系18問、テクノロジ系42問で行います。残りの8問は今後のITパスポート試験で出題する問題を評価するために使われます。
[3]: 身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方のために、春期(4月)と秋期(10月)の年2回、筆記による方式の試験が行われます。