企業とZ世代とのギャップを埋めたい
今回参加したZ世代は、「チームdot」に参画しているクリエイティブなZ世代の学生メンバーと、“起業家先生”斎藤徹さんが主催する「hintゼミ」に在籍し、しあわせ視点の経営学を学んでいる社会人メンバー。dot代表の冨田侑希さんは、斉藤徹さんの大学の教え子で、在学中に就活を変えたいという想いの下、株式会社dotを設立した。現在、ソーシャルネイティブの今と本音を伝えるWebメディア「Z世代会議」の運営などを行っている。
一方、会社案内(Webサイトなどの採用ページ)への意見や提案を求めた企業(以下、参加企業)は錢屋本舗、大広、東洋システム開発、ピープルのほか、大手のIT企業やマスコミ企業、製薬会社、メーカーなど9社。新卒採用担当者をはじめ、デザイナーやマーケター、エンジニアほか、幅広い職種から参加があった。その他にも、Z世代の考えを聞きたい社会人が参加した。
今回、dotが「Z世代がつくる理想の会社案内」プロジェクトを開始した理由について、冨田さんは、会社案内の作り手(企業)と受け取り手(Z世代)の間に認識や理解のギャップがあることを挙げる。そこでプロジェクトでは、Z世代の目線で見たときに最も情報やメッセージが伝わりやすい会社案内を、Z世代の側から提案。それと同時に、プロジェクトで企業とZ世代が協働することにより、相互の理解を深めることを目的とした。
プロジェクトは、Z世代の意見・提案を反映した会社案内のプロトタイプを製作するところまで進めていく予定という。その皮切りとなる11月4日の第1回会合では、事前にZ世代が9社のWebサイトを調査して、感じたことや改善案などを発表し、理想の会社案内のイメージをまとめるところまで行った。
この日のアジェンダは次のとおり。参加企業ごとに9つのチームをつくり、参加者を割り振って進められた。
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アイスブレーク
- 自己紹介
- 「こんなブラックな要素があったらどんなに他の要素が魅力的でも切り捨てる! どんなブラック要素?」
- 「面接時の面接官理想像とは?」
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事前ワーク(参加企業について)
- 問1「どの媒体で、何て検索して探した?? 感想(戸惑いやワクワクはあった?)」
- 問2「会社選びで欲しい情報は? 優先順位は?」
- 問3「会社案内のキュンポイントは?」
- 問4「会社案内の萎えぽよポイントは?」
- 会社案内を実際に見ながら、各企業のカスタマージャーニーマップをつくろう!
- この企業を「Z世代向け」に発信するとしたら、どんなものが理想? クリエイティブに発想しよう!
以降では、上記のアジェンダに沿って、Z世代から出てきた意見・提案を紹介していく。