iCAREは、同社が運営する健康管理システム「Carely」について、TOYO TIREが導入したことを発表した。
Carelyは、人事労務担当者や産業保健スタッフが行う健康診断・ストレスチェック・長時間労働などの健康管理を、システム上で一元管理できる健康管理システム。バラバラに保管されていた健康情報を集約させることで、健康リスクの高い従業員や特徴のある部署が自動抽出されるなど、健康管理担当者の業務工数を大幅に削減する。
タイヤと自動車用部品を事業の中核に据え、モビリティ社会の一翼を担っているTOYO TIREでは、機動力の高い事業成長を支えている従業員の健康管理を増進していくことを企図して、Carelyの導入を決定した。コロナ禍でテレワーク・在宅勤務が増え、健康管理の業務がさらに困難になっていたことから、Carelyを利用することで業務改善が期待される。
具体的な利用内容としては、健康情報のペーパーレス化、健康診断の効率化、ストレスチェックの効率化、健康情報の一元化による健康リスクの可視化を想定。これまで従業員の健診データは、紙で管理されていた。従業員の拠点異動も多く、情報量も多いため、健診管理に多くの工数が取られていたが、Carelyで情報が一元化されることにより、効率的にデータを可視化・分析し、対応が改善されることが見込まれる。また、管理が複雑な特殊健診の対応にも期待を寄せている。
TOYO TIRE 環境衛生推進部 保健師 岩佐浩子氏は、次のように述べている。
「システム開発に、産業医や産業保健師の意見が多く取り入れられているという点が、Carely導入の決め手の一つです。健康経営に取り組む多くの企業で、一元化できる健康データ管理システムが導入されているが、中には十分に活用されていないシステムもあると伺います。システム導入に対する費用対効果は、導入検討の重要な要素であり、実際に業務に携わるスタッフの使い勝手は、導入後の活用度合、情報管理工数、活用効果に与える影響も大きく、産業保健スタッフの声を拾いながら、日進月歩を実践しているCarelyに魅力を感じました。実際に導入を開始し、自社に合った、より効果的に使えるシステムに創り上げていく協働者として、取り扱いを説明して終わりではなく、使い方の提案・代案をしてもらえるサポート体制も大きな魅力です」(岩佐氏)