FPコンサルティングは、企業の人事担当者を対象に、ウェルビーイングに関する意識度調査を実施した。
ウェルビーイングとは、心と体の健康、人とのつながり、働きやすさなど、さまざまな面で「自分らしく、心地よくいられる」状態を指す言葉。
ウェルビーイングについて「知っている・聞いたことがある」は約8割
社会全体でもウェルビーイングへの注目が高まる中、企業の人事担当者の間でも認知は広がっており、約7割がすでに言葉として認知していることが分かった。
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一方で、単なる認知にとどまっているケースも多く、ウェルビーイングの概念などを深く理解している人は約6割にとどまり、理解の度合いにはばらつきがあることが明らかになった。
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ウェルビーイングの重要性を感じる人は約8割
ウェルビーイングは「重要であると思う」が36.3%、「どちらかといえば重要であると思う」が42.7%と、合計79.0%が重要性を認識している。従業員の心身の健康や働きがいが、生産性や企業の成長に影響することを意識していると考えられる。
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個人の立場としても取り組みの必要性を感じている
ウェルビーイングは「積極的に取り組むべき」が30.7%、「どちらかといえば取り組むべきだと思う」が53.3%と、合わせて84.0%が前向きな姿勢を示しており、個人としてもウェルビーイングの必要性を感じていることが分かる。
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また、ウェルビーイングに関する取り組みが積極的に行われた際に考えられるメリットとしては、従業員の心身の健康維持や業務効率の向上、生産性の改善、さらには職場の活性化といった効果が挙げられるという。実際に寄せられた意見の中でも、「健康」「効率」「生産性」「活性化」といったキーワードが多く見られ、ウェルビーイングが個人の働きやすさのみならず、組織全体のパフォーマンスや企業の成長にも寄与するとの声が目立ったとしている。
実際に組織で取り組みを行っている割合は40.6%にとどまる
取り組みの必要性を感じている一方で、実際に施策として導入している組織は半数以下にとどまっており、意識と行動の間にギャップが生じていることが分かった。その課題として、自由記述の回答では、「詳しく分からない」「具体的に何をすればいいのか把握していない」「何から手をつけてよいか分からない」との声が多く挙がった。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査概要:ウェルビーイングに関する意識度調査
- 調査期間:2025年4月1~13日
- 調査対象:企業に勤めており、人事部門に従事している人
- 調査人数:300人
- 調査方法:TesTeeが運営する「Powl」ユーザーに対するインターネットリサーチ
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