HRソリューションを展開するステラスは、中途採用の面接官を行ったことのある会社員を対象にアンケートを実施し、その結果を公開した。
- タイトル:中途採用における、面接現場の実態調査アンケート
- 調査手法:インターネットを利用したオンラインリサーチ
- 調査対象:25歳〜54歳の会社員。中途採用の面接官として面接に携わった経験があり、かつ採用担当者でない人
- 回答数:488サンプル
- 調査日:2022年1月4日〜6日
- 調査地域:日本全国
調査結果からは、面接の実施手法や合否基準を現場任せにしている企業が多く、候補者の見極めについてもうまくいっているとは言いがたい状況が浮かび上がった。同社は、面接のクオリティを全社的に高めるには、採用担当者による一定のフォローアップが欠かせないことを示唆していると分析する。
調査結果1
中途採用の面接官として、候補者を見極める力が「ある」「そこそこある」と答えた人が合計で51%と過半数を占めた一方、あなたが中途採用の面接で合格を出した候補者が「入社後に活躍しているか?」を聞いたところ、「期待以下の活躍である(17%)」と回答した人が「期待以上の活躍である(6%)」と回答した人の3倍近い結果となり、面接官としての「見極め力」に対する自己評価と成果についての乖離が見られた。
調査結果2
面接官教育や講習を「受けたことがある」と回答した人は全体の38%、ロールプレイングなどによる実践講習を受講している人の割合は、さらにその3分の1程度(全体の13%)にとどまった。同社は、面接官教育を積極的に実施することで、面接クオリティを向上できるのではないかと述べている。
なお、同アンケートでは、上記の他にも次のような設問への回答を得ているという。
- 面接官として中途採用の面接に参加した回数は?
- 面接官として面接の場に臨むため、どのような事前準備を行っていますか?
- 候補者へ質問を行うにあたり、質問内容はどのように設定していますか?
- 合格または不合格の判定基準は、どのように定めていますか?
- どのくらいの時間をかけて、合格または不合格の判定を下していますか?
- 中途採用の面接官として、候補者を「惹きつける力」があると思いますか?
- 面接官としての失敗談(成功談)
同アンケートの詳細な調査結果は、同社のWebサイトで配布されている。
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