マイナビは、「マイナビ2023年卒 企業新卒採用予定調査」の結果を発表した。
調査の概要は以下のとおり。
- 調査期間:2022年2月1日~14日
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調査方法:
○ 新卒採用実績のある国内企業に回答用紙を郵送
○ 同社運営のメディア「HUMAN CAPITALサポネット」会員にメールマガジンで案内
○ マイナビ2023利用企業担当者宛にメールマガジンで案内
○ 同社営業担当より各企業に案内
- 有効回答数:2632社(上場373社・非上場2259社/製造1009社・非製造1623社)
2023年卒の採用予定数は「前年並み」が最も多かったが、すべての属性において「増やす」の割合が2022年卒より増加した。
新卒採用を実施する理由は2022年卒と同様、「組織の存続と強化(活性化)」「年齢など人員構成の適正化」が上位となった。
また、採用スケジュールについては「エントリー受付」から「面接」の開始時期を3月、「内々定出し」開始時期を4月とする企業の割合が最多で、2022年卒と同様のスケジュールで実施される予定だという。
採用基準については、2022年卒と比べて「厳しくする」割合が減少し、「前年並み」が増加した。
しかし、「新卒採用のゴールとして重視していること」で最も重視されているのは、「自社の職務適性が高い人を多く採用すること」となっている。採用基準を厳しくしてはいないものの、採用人数の確保を優先しているわけではないことが分かる。
Web活用の予定について2022年卒と比べると、2023年卒では「全て対面」「全てWeb」のように開催形式を固定している割合が減り、Webと対面を併用する傾向にあった。一方、最終面接のみ「全て対面」とする割合は69.6%と高い数字を記録した。
採用担当者のコメントを見てみると、「Web形式で説明会を実施することで、遠方の学生にも参加してもらえる」「WEBの導入で採用業務の負担軽減につながる」「一度も会わないことに不安を覚える学生もいるので面接は対面でも実施する」などの意見があがっている。
2023年卒の学生に対して、企業が採用活動で行っている(予定の)工夫を自由回答で聞いたところ、「ガクチカではなくコロナ禍で気づいたこと、工夫したことを聞く」「孤立させない交流の機会づくり」などの意見があった。例年の面接で聞いていたガクチカ(学生時代に力を入れたこと)については、コロナ禍の大学生活で活動の制限があったためエピソードが少ないことを考慮し、他の質問をすることで、学生の人柄を引き出す工夫をしていることが分かったという。
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