スコラ・コンサルトは、企業・組織で働く人たちの仕事における行動の「特性」を大きく4つのタイプに分類し、タイプ別の相性などを解説するオンライン無料診断ツール「トクヨン診断α」をリリースした。
同社は、個人が無意識にやっている認識・思考・行動の特徴を「特性」と呼んでおり、お互いに特性を認識し、補完し合うことで自然に連携が生じ、調和のとれたチームワーク(有機的チームワーク)ができるようになると考えているという。
同ツールは、人事や配置を「経歴」や「経験」を基に決めていることで、人材育成やマネジメント、チームのコミュニケーションに苦労している組織や、マネジメントがアップデートされず環境変化についていけない組織のメンバーに向けた、無料の診断ツールとなっている。メンバーの多様性を活かしたチームワークを前提に、個人情報の扱い方やコミュニケーションなど、目に見えにくい仕事の「行動特性」に着目。自分の「特性」を把握し、他メンバーの特性も理解・把握して互いに補完し合うことで、有機的チーム(自発的に連携・協働するチーム)の形成を促進し、エンゲージメントを高めるとしている。
診断上では、4つに分類される「特性」タイプが分かるほか、上司や部下、同僚のタイプを知った上でどうすれば連携できるかなど、チーム形成のプロセスを解説したハンドブックを診断結果ページからダウンロードできる。




診断結果を明日からの仕事に活かすフレームワーク
組織内で各々のタイプを把握し、互いを補完し合うためには、特性4象限(次図)などを用いたフレームワークを実施していく必要があると、同社は述べている。

上図は、人が情報を処理して、行動するまでの機能の流れを表している。人は何かをしようとすると、まず外界の情報をキャッチし(情報収集機能)、それから情報を整理。次に現状を把握して、課題化する(情報整理機能)。続いて、その整理に基づき作戦や構想、企画などを考え(企画機能)、企画に基づいた行動や表現・発信をする(実行機能)。そして、外界に対する行動や発信の反応からまた情報収集を行い、同じようにこの機能のサイクルを回していくのだという。
しかし、人によってどこかの機能が弱かったり、心理的な影響で機能がふさがったりすることがあるほか、長所と短所も異なる。そこで、その人の強いところを「特性」がある部分と判断し、それを活かし合いながら連携することで、有機的チームワークが生まれるとしている。

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