ウォンテッドリーは、「コロナ禍における転職と副業に関する調査」を実施し、その結果を発表した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 期間:2022年6月3日~6月10日
- 対象:Wantedlyユーザー 1456名
転職時の重視項目TOPは「仕事内容のやりがい」
転職時の重視項目TOP3は「仕事内容のやりがい(60%)」、「自己成長性(46%)」、「給与水準(45%)」となった。
転職時の重視項目の1位は全職種において「仕事内容のやりがい」
転職時の重視項目を職種別に比較したところ、全職種で「仕事内容のやりがい」が1位となった。そう回答した比率が高かった職種TOP3は、「経営企画(81%)」、「プロダクトマネージャー(74%)」、「デザイナー(74%)」という結果になった。
転職回数が増えると「仕事内容のやりがい」「給与水準」「勤務形態の柔軟性」がより重視される傾向に
転職回数別に転職時の重視項目を比較すると、転職回数を増すごとに「仕事内容のやりがい」「給与水準」と「勤務形態の柔軟性」を重視する傾向が見られた。
前回前々回と比較し、副業意欲は減少傾向に
前々回(2021年4月実施)と前回(2021年10月実施)、そして今回の調査結果において副業意欲に関する回答の割合を比較すると「現在行っている」は34%→37%→31%、「やってみたい」は39%→40%→37%と、減少傾向が見られた。同社は、「緊急事態宣言や蔓延防止など重点措置が数多く発出されていた2021年と比較して、リモートワークの割合が減るなどの働き方の変化から、多くの働き手において副業に割ける時間が減少したことがこの変化の一因ではないか」と述べている。
副業では勤務形態の柔軟性をより重視する傾向に
副業に対して最も求めることを前回調査の結果と比較したところ、最も下落幅が大きかったものは「給与水準(21%→15%)」で、増加幅が大きかったのは「勤務形態の柔軟性(18%→31%)」という結果となった。新型コロナウイルスの感染状況の変化に応じ、飲食や観光など、打撃を受けた産業が徐々に回復しつつある現状や、リモートワークから出社への回帰など、働き方にも変化が訪れていることがこの変化の一端にあると考えるという。
副業を行っている人の54%が本業と近い仕事をしている
副業を現在行っている人に対し、副業の内容について本業と近いかどうか聞いたところ、54%の人が「はい」、36%の人が「いいえ」、10%の人が「どちらともいえない」と回答した。
エンジニアの77%は本業と近い副業を行っているという結果に
本業の内容と近い副業を行っている人の割合を職種別に比較したところ、最多は「エンジニア(77%)」、最少は「営業(34%)」という結果になった。
【関連記事】
・「doda転職求人倍率」を発表、5月求人数は調査開始以降で過去最高―パーソルキャリア
・「エンゲージメントと転職意向推移から見る国別の特徴 いずれも低い日本の不思議」を発行―セレクションアンドバリエーション
・22ヵ国で調査、転職の動機はインフレを受けて「柔軟な働き方」から「より高い給与」へ―EY Japan