アジャイルHRは、国内最大手のマーケティングリサーチ企業であるインテージと共同開発した「A&Iエンゲージメント標準調査」の販売を開始した。
A&Iエンゲージメント標準調査は、人的資本経営のバロメーターとして用いられるよう、以下の要件を備えている。
1. 従業員エンゲージメントを科学的に測定
従来のエンゲージメントサーベイには、ワークエンゲージメント [1] のみで組織コミットメント [2] を計測しないものや、一部しか計測しないもの、エンゲージメントをまったく計測していないものがあった。A&Iエンゲージメント標準調査では、過去の学術研究の成果を踏まえ、従業員エンゲージメントを「ワークエンゲージメント+組織コミットメント」と定義し、ワークエンゲージメントと従業員エンゲージメントの両方を測定できる調査モデルを確立した。
2. エンゲージメントに影響を及ぼす要因を測定
A&Iエンゲージメント標準調査は、エンゲージメントそのものの測定だけではなく、エンゲージメントに影響を及ぼす要因と、エンゲージメントから影響を受けるアウトカム(結果)を同時に測定できるよう設計されている。
3. 統計的、学術的な裏付けのあるデータ
人的資本経営を進めるうえで根拠となるデータは、統計的・学術的な裏付けのあるものが適切である。A&Iエンゲージメント標準調査では、厚生労働省の新職業性ストレス簡易調査票や、アジャイルHRと東京大学の共同研究など、すでに実証された先行調査に基づいてエンゲージメントに関する設問のロングリストを作成。その後、インテージによる度重なる実地検証を経てモデル構築を行った。
4. 少ない設問で、正確に計測
サーベイ実施において、回答する従業員の負担を最小限にすることは、正確なデータを得るために重要である。A&Iエンゲージメント標準調査では、実地検証を経て33問に設問を落とし込み、必要十分な情報が得られるように設計されている。「回答数が多く負担」といった従業員の声に配慮している。
5. 人事とデータ分析のプロフェッショナルによる結果分析
人事コンサルティングのアジャイルHRと、データ分析のスペシャリストであるインテージの専門家が、サーベイの結果分析を実施。要因分析から施策提案、さらに施策実施後の効果検証まで、プロフェッショナルがエンゲージメント向上をサポートする。
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